E-Cat Worldに報じられたところでは、ロシアの物理学者であるAlexander G. Parkhomov博士がE-Catと同じような装置での過剰熱検出に成功したレポートを12月25日に公開しました。過剰熱を検出しており、最大の入出力比(COP)は2.58を記録しています。また、実験の最後に加熱用の電気ヒーターが焼き切れてしまった後、8分間は1200℃程度の温度を保っており、もしかすると常温核融合現象の特長である「死後の熱(heat after death)」発生だったのかもしれません。
Parkhomov博士のリアクターの稼働写真
この追試は以下の点で非常に重要な意味を持つと思います。
- ロッシ氏のE-Catを使ったのではなく、E-Catの構造を推測して独自にリアクターを作成して追試を行っている。MFMPなど、E-Catの追試を目指している人たちにとって、大きな励みとなる。
- 実験に使った素材や方法は全て公開されている。ロッシ氏は商用化の権利問題から、実現方法を隠蔽しているため、今回公開された価値は大きい。
- Parkhomov博士は、常温核融合研究者としては今まで知られていなかった。新たな研究者の参画なのかもしれない。
以上
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