2011年12月24日土曜日

生体内核変換を示唆する田崎和江博士のセシウム除染実験

田崎和江博士の微生物による放射性セシウム除染実験を応援します」で触れた件ですが、「日経エコロジーリポート」に以下のようなレポートが載っている事に気が付きました。


http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20111209/110252/
2011年12月15日
動き出す本格除染【3】汚染地で進む実証実験 従来技術の限界に挑戦



このレポートは田崎和江博士の実施した除染実験の成果を述べているのですが、糸状菌による放射性セシウムからバリウムへの「生体内核変換」を示唆する極めて重大な内容となっています。
以下、中核部分を引用します(赤字は引用者による)。
ミニ水田に入れたのは、ゼオライトやケイソウ土など微生物が好みそうな素材だ。その結果、能登で採取したケイソウ土を入れたミニ水田が100cpm(シーピーエム:1分間の放射線を示す単位)近くに下がった。1カ月前(200~300cpm)に比べ半減している。
この土壌を顕微鏡で調べたところ、糸状菌と呼ぶ細長い微生物が繁殖し、生体膜の内側に多量の鉱物粒子が付着していた。同じ現象は原発事故後のチェルノブイリ周辺でも確認された報告がある。
微生物が代謝によって鉱物で覆われていく現象を生体鉱物化作用という。田崎教授はこの作用でできた鉱物塊を「ミクロの石棺」と呼ぶ。「放射性セシウムがミクロの石棺に取り込まれることで、何らかの作用で放射線量が下がったのではないか」と考えている。
この水田の土壌に含む微量元素を分析したところ、通常の値を超える1kg当たり447mgの大量のバリウムを検出した。放射性セシウムが放射線を出し続けると最終的にバリウムになる。実験結果からは、微生物の代謝が放射性セシウムからバリウムへの転換を早めたとも推論できる。こうした見方を「生体内核変換」と呼び、少数ながら報告例がある。だが、現在の物理学ではあり得ないため、議論の対象にさえなっていない。
田崎教授は、「メカニズムは不明だが、ケイソウ土に線量を下げる効果があることは分かった。今後の除染に応用できる」と話す。
放射線量が下がっただけであれば、「ミクロの石棺」に何らかの放射線遮蔽機能があるとも思えるのですが、赤字部分にある「大量のバリウム」の検出は元素変換が起こったとしか考えられない非常に重大な測定結果だと思います。
これは、「田崎和江博士の微生物による放射性セシウム除染実験を応援します」で引用したVladimir I. Vysotskii博士(ヴィソツキー博士)の生体内核変換の論文「Low-energy Nuclear Reactions and Transmutation of Stable and Radioactive Isotopes in Growing Biological Systems」にある観察結果と共通のものです。ヴィソツキー博士の研究の独立した追試になっているとしたら、生体内核変換の強力な証拠として大きな意味を持つでしょう。

記事の冒頭に以下のように記述されているのを見ると、この実験結果が従来の物理学の常識に合わない事は十分に意識されています。単なる「トンデモ」ではない事は明白でしょう。
放射性物質はどんな環境下でも半減期どおりに規則正しく放射線量が減っていく。セシウム137であれば、30年で半分に減る。
除染といっても、放射性物質を流して他の場所に移すか、集めて隔離するしかない。どう処理しても放射能はなくならず、放射性核種ごとの半減期に従って減衰するのを待つしかない。
こんな物理学の常識を覆すような実証結果が公表された。
 
この実験の示す「除染」の価値は、上の一文に書かれている通りです。他の「除染」は実は除染ではなく、放射性物質を集めて隔離する事を除染と言っているだけです。しかし、今回の糸状菌による「除染」は、本当に放射性物質(放射性セシウム)を無くしていると思われます。汚染された大地を蘇らせるためには最高の方法かもしれません。どこまで実用になるかは未知数ですが、この研究には素晴らしい価値があります。国家的な投資をすべき研究案件だと思います。応援しましょう。

以上

2011年12月18日日曜日

マスメディアは何故ロッシ氏の成果を無視するのか

Cold Fusion Nowに、何故、マスメディアがロッシ氏の成果を無視するのかについての印象的な記事がありました。

その中核は、以下のブログ記事のコメント欄に投稿されたJed Rothwell氏のコメントです。Jed氏は、ジャーナリストや科学者の書く記事に常温核融合に対する根拠なき否定があるとできるだけ反論コメントを書くようにしているようです。


今回も、コメント欄での論争に応える形で、このコメントが書かれていますが、とても印象的だったので、例によって勝手に和訳してみました。
I do not think it is “amazing that the media has not paid more attention to” Rossi.
私はロッシ氏に「メディアが注意を払わないのはとんでもない事だ」とは思いません。 
His claims seem astounding.
彼の主張は驚くべきものです。 
They resemble those of many previous energy scams. Reporters and scientists dismiss Rossi for this reason.
この主張は以前からある多くのエネルギー詐欺に似ています。そのため、レポーターや科学者はロッシ氏を取り上げません。 
I would dismiss him myself if I did know that hundreds of other researchers have seen similar effects thousands of times.
もし他の何百人もの研究者が何千回も同様の経験をしていなかったら、私自身も彼を信用しないでしょう。 
I myself have spent weeks in laboratories watching cold fusion gadgets produce heat.
私自身、常温核融合の装置が熱を発生させるのを見ながら何週間も実験室で過ごした事があります。 
It is boring after a while.
これは最初を除けば退屈なものです。 
Knowing that the effect has been widely replicated in hundreds of major laboratories puts everything in a different perspective.
この現象の追試が何百もの大きな研究所で広く行われているのを知れば、全く異なった見解を持たざるを得ません。 
It makes Rossi far more believable.
これがロッシ氏を信用できる理由です。 
Believability in experimental physics is predicated on two things:
independent replication and a high signal to noise ratio.
実験物理学の信頼性は2つのものに基礎を置きます: 独立した追試と高いS/N比です。 
Cold fusion met these goals back in 1990.
常温核融合は1990年にこれらの目標を達成しました。 
There is not a single rational reason to doubt it exists.
常温核融合の存在を疑う合理的な理由は一つもありません。 
The thing is, most reporters and scientists, and people such as Glen Doty know nothing at all about cold fusion.
(それでも否定される)理由は、殆どのレポーターや科学者やGlen Doty氏のような人々が常温核融合に関して全く何も知らないからです。 
They do not realize it exists.
彼らは常温核融合の存在を理解していません。 
They have not read any papers on the subject.
彼らは常温核融合に関する論文を全く読んでいません。 
So naturally they say “I’m confident that this is a fraud…”
だから彼らは自然に「私はこれは詐欺だと確信する」と言うのです。 
In 1906, three years after Kitty Hawk and one year after the Wrights flew in front a large crowd of leading citizens of Dayton Ohio for 40 minutes, every single newspaper and magazine in the U.S. -- especially Scientific American -- denounced them as frauds, charlatans and lunatics.
1906年、つまり、キティホークでの飛行の3年後であり、ライト兄弟がオハイオ州デイトンの有力者達の前で40分間の飛行を見せた1年後のことです。米国の全ての新聞、雑誌、特にサイエンティフィック・アメリカン誌は、彼らを詐欺師、大法螺吹き、変人だと非難しました。 
Not one of those newspapers bothered to send someone to Dayton to ask the bank president and others if they had really seen a flight.
それらの新聞はどれ一つとして、銀行の頭取達が本当に飛行を見たかどうか尋ねにデイトンに行こうとはしませんでした。 
The editors at Scientific American today are no smarter than their predecessors.
今日のサイエンティフィック・アメリカン誌の編集者も前任者より賢くはありません。 
They told me they have never read a paper on cold fusion “because reading papers is not our job” but they are sure it is fraud and lunacy.
彼らは常温核融合の論文を一つも読んだことがないと私に語りました~「論文を読むのは我々の仕事ではないので」。ところが、彼らは常温核融合が詐欺で異常だとは信じているのです。 
(I uploaded that letter.)
(私はその手紙をアップロードしました。) 
The real question is not why is the mass media is ignoring Rossi, but why have they ignored the rest of cold fusion for 22 years?
本質的な疑問は、マスメディアは何故ロッシ氏を無視するのか? ではなく、マスメディアは何故22年間も常温核融合を無視し続けてきたのか? です。 
My answer: because they are stupid, and incurious.
私の答え: 「彼らが愚かで、好奇心を持たないからです」 
JedRothwell, May 4, 2011
JedRothwell、2011年5月4日
如何でしょうか? 今でこそ飛行機が空を飛ぶのは珍しくもなく、そのため、ライト兄弟の業績はすぐに認められたのだろうと思いがちですが、実際には認知を拡げるまで苦難の道程があったようです。
常温核融合については、既に多くの追試成功の論文が公開されているにも関わらず、20年以上も無視が続いています。一方では、大事故を引き起こすリスクを抱えたまま多くの原発を建設し、処理できる見通しのたたない膨大な核廃棄物を作り続けているのにです。

しかし、ロッシ氏の活躍によって、2012年は否が応でも常温核融合に注目せざるを得ない年になるでしょう。早く多くの人々が常温核融合への正しい理解を深めてくれるよう願っています。

以上

2011年12月11日日曜日

デフカリオン社が発表したハイペリオンの諸元

11月30日に、デフカリオン社から予告通りにプレスリリースが発行されました(11月14日に2週間以内と言ってたので、少し遅れた事になりますが)。このリリースは、ハイペリオンのプレ商用化版の技術仕様(諸元)を公開すると共に、最終製品を2012年に出荷すると予告するものでした。
2012年の商用化に向けて、以下の3つの目標を掲げています。

  1. 国や地域毎に企業と排他的なライセンス契約を結んでいく。既に、60カ国850社がライセンス契約に興味を示しており、既に契約交渉を開始しているとのこと。
  2. 第三者テストを行なって、科学と理論の進歩に寄与する。ギリシアはLENR技術の世界的な研究開発センターになりえる。
  3. ニッチ市場に向けた研究開発のためのジョイントベンチャー協業をやっていく。


但し、今回の発表の中には、実験データや動作実績など、ハイペリオンの動作を実証するものは含まれていませんでした。公開された仕様は詳細なもので、E-Catよりも高い完成度を伺わせるものですが、実証データがないために、残念ながら誰も評価できない状況です。

公開された仕様書は、21ページにわたるもので詳細にハイペリオンの仕様が記されています。


この諸元は、21ページにわたるもので、色々と興味深い記述があります。全体概要はP18に載っています。例えば以下のような仕様が見てとれます。

  • 製品ラインナップは4種類(A,B,C,D)。
  • CとDは、反応装置(カーネル)を1台搭載。AとBは、9台搭載するマルチカーネル構成。
  • 反応装置の容器の大きさは、直径4cm、長さ10cm。
  • 熱出力は、シングルカーネルモデルで5~11kW、マルチカーネルモデルでは10~45kW。
    (マルチカーネルモデルでは、5kW×9台=45kWというのが基本のようです)
  • 出力温度は、A:285度、B:414度、C:185度、D:185度
  • 入力電力の最大値は、シングルカーネルモデルで200Wh、マルチカーネルモデルで310Wh。
  • 水素の補充までの期間は、シングルカーネルモデルで6カ月、マルチカーネルモデルで6~12カ月。
  • ニッケルパウダーの補充までの期間は、シングルカーネルモデルで6カ月、マルチカーネルモデルで6~34カ月。
  • 効率(COP)は、シングルカーネルモデルで25倍、マルチカーネルモデルで32倍。
    (E-Catよりも相当効率が上がっています)


安全性については「γ-radiation emission ≤0,18 μSV/h。Other emissions None (in all modes)」と記されており、弱いガンマ線だけが発生するとされています。

また、最後に「About the reaction」として興味深い文章が書かれています。以下、勝手に和訳してみました。

Defkalion's scientific R&D team have successfully managed to trigger and monitor Chemically Assisted Low Energy Nuclear Reactions caused by Nickel and Hydrogen nuclei. Following extensive experimentation on the preparation, cleaning and degassing of Nickel clusters and atomic Hydrogen systems, valuable knowledge has been gained.
The data was obtained from conventional, non-specifically designed for LENR instrumentation, such as mass-spectrometer, gas-chromatographer, Wilson chamber, SEM spectra and others.
Defkalionの科学研究開発チームは、ニッケルと水素原子核によって引き起こされるChemically Assisted Low Energy Nuclear Reactions(化学反応で支援される低エネルギー核反応)を引き起こし、モニターする事に成功しました。
純化とガス抜きを行ったニッケル・クラスタと原子状の水素ガスを準備した多数の実験によって、価値のある知識が得られました。データは、特にLENR向きではない従来からの測定機器によって取得されました。例えば、質量分析計、ガス・クロマトグラフィー、ウィルソン霧箱(?)、SEMスペクトル分析計などです。
Such measurements of phenomena gave us strong evidence on the activation mechanisms of Nickel that allow the nuclear capture of Hydrogen (the “breaking” of the Coulomb barrier), as well as the thermalization mechanism in a dynamic system of multi-stage set of reactions. Due to the elapsed time between the phenomena and their measurements using the above mentioned instrumentation, an incomplete proof of theories still exists. However, the obtained data provide us with a solid basis to control the triggering and termination conditions of the Ni-H reactions within Hyperion reactors, as well as the necessary conditions for stable performance.
現象の測定によって、水素原子の捕獲を可能にするニッケルの活性化メカニズム(クーロン斥力のブレーク)に関する強い証拠が得られました。一連の多段階反応が起こる中で、熱が発生するメカニズムについても同様に分かってきました。
現象と上記の機器を使った測定との間の時間差によって、理論の不完全性はまだ残っています。しかし、得られたデータは、私たちにとっての強固な基礎となり、ハイペリオン反応装置の内部でのニッケル-水素反応を開始し終了させる制御を可能にしました。また、安定した性能を発揮させる制御をも可能にしました。
As a result, the above mentioned efforts led to the design of safe and stable Hyperion pre-industrial product, following the specifications described in this document.
その結果、上記の取り組みが、安全で安定したハイペリオンのプレ商用化製品のデザインにつながり、本書では説明された仕様になりました。
Defkalion GT is an industrial company and not an academic or research institute with a role to state, prove and reject theories; as such, we recognize that products do not need to be based on theories. However, we do recognize the importance of scientific knowledge for further scientific research and product development. For this reason, we have decided to invest on a new series of on-line real-time mass spectrometers, designed specifically for LENR and Hyperions, that we are developing and testing in Greece. It is our intention to publish all relative measurements in scientific journals and events, when our tests are finally concluded.
Defkalion GTは工業の会社であり、理論の検証を行う研究所ではありません。私たちにとって、製品は理論に裏打ちされている必要はないでしょう。 しかしながら、私たちは更なる研究と商品開発のために、科学的な知識が重要だと考えます。 この理由で、私たちは、LENRとハイペリオンのためにデザインされたオンラインでリアルタイムなmass spectrometers(質量分析計?)へ投資することを決めました。これをギリシアで開発しテストしています。我々のテスト結果が最終的に出揃った際には、学術的な雑誌やイベントでこの結果を紹介しようと思います。




この件は、NyTeknikでも早速記事になりました。ここにも興味深い情報が並んでいます。



UPDATEDに以下のような事が記されています。
  • E-Catの分析はPadua大学で実施された(シエナ大学ではない)。これはロッシ氏からの委託による。
  • この時の測定結果は、ロッシ氏とFocardi氏の論文に書かれている。
UPDATED (Dec 1): Regarding the earlier claim from Defkalion about the knowledge of what's inside Rossi's reactor, Defkalion has now clarified that the spectroscopy was performed at the University of Padua (not Siena), where this analysis actually was performed, commisioned by Rossi.
The results of this measurement was published by Rossi and Focardi in their paper from 2010, describing the technology.
UPDATA 2には、以下のような事が記されています。
  • デフカリオン社が自分自身でのテクノロジー開発を考え始めたのは2011年7月。
  • 12台のハイペリオンのプロトタイプが稼働している。
  • 11千平方メートルの工場を4カ月以内に立ち上げる。
  • 既に19のライセンス契約を締結した。
  • 27名の科学者がデフカリオン社で働いている。
  • 合計40名の社員がデフカリオン社で働いている。
UPDATED 2 (Dec 1): In an interview with Ny Teknik,  Alexandros Xanthoulis, representing the owners of Defkalion, stated that:
- Defkalion started to think of developing its own technology in July 2011.
- 12 Hyperion prototypes are now running.
- The factory of 11,000 square meters in Xanthia will be ready in four months.
- The Defkalion lab will be transferred to a 2,500 square meter lab at the Xanthia location in a few weeks.
- 19 license agreements have been made.
- No money has yet been transfered. Interested companies will pay 500,000 Euros in an escrow account before testing a final product. Half of the license fee of 40.5 million Euros should be be paid at delivery of know-how, and the remaining part after ten days of operation of a factory producing Hyperion products.
- 27 scientists work in-house at Defkalion
- A total of 40 people are employed at Defkalion.
Xanthoulis gave no further information on verification of the core technology, except that it will be made by third parties later this year.
UPDATE 3には、以下のような事が記されています。
  • マルチコアの装置(最大45kWの発熱)の標準価格は、5,500ユーロ(+消費税)。
  • 装置の平均立上り時間は6.5分。
UPDATE 3 (Dec 1). From Defkalions forum:
- The indicated price for a multi-reactor device (up to 45 kW thermal power output) is 5,500 Euros plus VAT.
- A 3 mm layer of "Ecomass" is used to shield gamma emissions.
- Mean startup time for the reactor is supposedly 6.5 minutes
以上

2011年12月4日日曜日

ダンカン博士、常温核融合研究を助成する国家プログラムを提案

ミズーリ大学の研究副学長を務めるロバート・ダンカン博士が、常温核融合の研究を助成する国家的なプログラムを提案したいとコロンビア デイリー トリビューン誌のインタビューで語ってます。


ダンカン博士は、CBSが放送した「Cold Fusion Is Hot Again」という番組の中で、イスラエルの Energetics Technologies 社を訪問して、常温核融合実験の検証を行った研究者です。最初は、間違いを見つけるつもりで検証に入ったのに、実験結果を見て、過剰熱は否定できないと結論を出しました。それ以来、常温核融合研究の熱心な推進者となっています。


この番組は日本のTBSでも放映されました。興味深い番組ですので、是非ご覧ください。


以上

Inside Of Energetics Technologies

Buildecat.comという、E-Cat(と同じようなものを)自分で作ろう、というコンセプトのWebページが立ち上がっているのですが、そこに元イスラエルのEnergetics Technologies社の紹介ビデオが載っていました。撮影されたのは09年と古いのですが、研究者達が写っていたので興味深く見ました。この会社は、電気分解方式の常温核融合で成果を上げており、昨年までは、この会社が実用化一番乗りを果たすのではないかと私は思っていました。今も、米国に移って研究を続けている筈ですが、何をしているのか気になります。


また、この会社を率いるIrving Dardik博士は、2008年にプレパラータ賞を受賞しており、その授賞式の映像も載っていました。


以上







2011年11月28日月曜日

ロッシ氏はE-Catの公開実験を拒絶、ビジネス化に集中

常温核融合が政治の舞台へ~ロッシ氏、マサチューセッツ州政府と2日間の協議」でお伝えした会議ですが、どうやら、MITのHagelstein博士から申し出のあったE-Catのブラックボックステストの申し出をロッシ氏はまたも拒否したようです。
マサチューセッツ州政府で行われる会議にMITの教授が出てくるとなれば、こういった提案があると予想する筈です。最初から断るつもりならば、会議に行くのは失礼だと思いますが、ロッシ氏はどう考えているのか知りたいところです。

以下は、この会議での拒絶を伝えるJed氏のMLへの投稿です。実は、ロッシ氏は、10月末のテストを最後に、二度と公開テストはしないと何度も明言しています。常温核融合というと誰もが疑いの目で見ていた初期の頃は積極的に成果を公開してきましたが、既に顧客を得た今の時点では、特許を取れていない技術の情報を漏らす危険は避けたいという事なのでしょう。残念ではありますが、それだけビジネスに進展の兆しが見えているのだと好意的に解釈しています。
[Vo]:Report on Rossi's visit to Boston
Jed Rothwell
Wed, 23 Nov 2011 13:32:28 -0800 
Someone from Boston just called me to say that Rossi met with Peter Hagelstein at the state capital, and Rossi said exactly what he's been saying all along: 
"No more tests. Let the customers decide. Etc." 
Peter offered to do a pure black box tests but Rossi turned him down
In other words it was a waste of time and an embarrassment. The state representative probably regrets he ever heard of the man. 
Why did Rossi even go? What was he thinking? 
He does at least make it clear that he cannot reveal anything about this because he has no patent. He does not actually say "I do not want widespread publicity because I have no patent -- I want to cash in while I can" but I am pretty sure that is what he is thinking. What else? He is between a rock and a hard place. On a different subject . . . Assuming Rossi actually did sell that one megawatt react to someone in the US, it is likely to be the US military. No other entity would think of operating a nuclear reactor of unknown etiology without a permit and without any UL certification. 
Rossi's statement that there will be "no more testing" is ridiculous. Before he sells to ordinary customers there will have to be a ton of testing by UL and many safety agencies, as I have often pointed out. Defkalion understands this. They have often cited the need for thorough testing and approval before they can begin selling.   
- Jed
上記でJed氏が指摘していますが、E-Catのビジネスを進める上での大きな障壁は、一般市場向けの認証取得です。おそらくE-CatはまだUL認証等を取得できていません。これは、ロッシ氏の最初の顧客が軍隊だったという話と符号します。軍隊だけは一般市場用の認証を気にせず製品を導入できますから。認証取得はE-Catの民間ビジネスへの拡大に向けて大きな課題となるでしょう。

また、最初の顧客が軍隊だったという話は、以下に載っています。


これは、E-Cat Worldに載った以下の記事の和訳だと思われます。この中で、ロッシ氏が最初の顧客は軍隊と認めた話が出てきます。更に、同じ顧客から13機の追加注文を受けている事も明かされており、(この話が本当ならば)E-Catはまず軍事用としてビジネスが立ち上がるのかもしれません。本命は民需だと思いますが、先ほどの認証などを考えると、アーリーアダプターとして軍隊が出てくるのはやむを得ないですね。



以上

1MW E-Catのカタログ

1MWのE-Catのカタログが公開されました。

https://docs.google.com/open?id=0B__Wi_DF2CjJNTMyZTdlYjAtYzM3OC00ZGFjLTlkMjAtOWFkYWExODI4NmQ3

以下のような紙面になっていて、それらしくなってます。NASAのDennis Bushnell氏や、Hanno Essen博士、Sven Kullander博士のコメントが引用されていて、これは本人達の許可を取ったのであろうかとMLでは議論になっていました。



以上

2011年11月24日木曜日

常温核融合が政治の舞台へ~ロッシ氏、マサチューセッツ州政府と2日間の協議

ロッシ氏がマサチューセッツ州に招かれ、州政府とMITの代表と2日間の協議を行うとの事です。マサチューセッツ州上院議員のBruce Tarr氏の招きにより実現したようです。Tarr議員のブログに記事が載っています。


「Mr. Rossi’s reactor, if successfully proven and developed, has the potential to change the way the world deals with energy, and I’m pleased that he’s willing to discuss basing its production in Massachusetts.」と述べているので、ロッシ氏の技術の持つ重大さを把握した上で、マサチューセッツ州にその生産拠点を置かないかと提案しているようです。

ロッシ氏が初めて政治の舞台に登場しました。常温核融合技術の持つ意味を考えれば、これが政治的に大きなテーマになるのは必至です。おそらく、来年の大統領選挙では、常温核融合技術のもたらす恩恵をどのように具体化していくかが大きな争点として取り上げられるのではないでしょうか。

以上

2011年11月21日月曜日

デフカリオン社からの予告プレスリリース

ロッシ氏とのE-Catに関わる技術供与の契約を破棄してしまったデフカリオン社ですが、11月14日にプレスリリースを発行しました。

このプレスリリースには、以下のように「2週間以内に我々の開発の完全なアウトラインをリリースする」と記載されており、いわば「プレスリリースを予告するプレスリリース」になっています。11月14日から2週間ですから、おそらくは今週中(25日まで)に新たなリリースが出されるのではないかと思います。とても楽しみです。

Defkalion Green Technologies has maintained silence during our work this past year with various incidents requiring public statements.
We announced that we would make our announcements when we have a close to final product.
The pictures below are from our labs and indicate our work in progress.
We will release a complete outline of our developments wthin the next two weeks
全部で5ページあるプレスリリースの2~5ページ目には、開発中のハイペリオン(デフカリオン社の常温核融合装置の名称)の写真が掲載されています。以下は、このプレスリリースからの抜粋ですが、この写真を見ると、素人目にはE-Catよりも完成度が高いように見えます。



また、http://www.tovima.gr/ というギリシア語のサイトに、デフカリオン社のインタビュー記事が載りました。ギリシア語で書かれていて、そのままではさっぱり分かりませんが、Google翻訳が手助けになります: http://bit.ly/try766

この記事の中にも以下のような写真が掲載されており、「The evolution of 'Hyperion': From the experimental device, left in the model of expected 45KW generator with 9 reactors」とキャプションにあります。9個の反応装置を合わせて45kWを生成する装置のようです。



また、以下のように、ロッシ氏のE-Catに比べて安定している点を大きな違いとして挙げており、完成度に自信を見せています。期待の高まる展開となってきました。

"All the technology used in devices Hyperion at the level of K W, and systems 1 to 5M W is our own design - different from those of Rossi" he replied. "As for the control, was already our own design and construction, and Mr. Rossi has signed acceptance certificate shows that it is ours. Even in the recent trial in October when he used some modules of our own design. However, the main and big difference in our device than that of Rossi is that our system is stable in performance, while that of Rossi or the last test failed to yield stable for more than five and a half hours. "

という訳で、今週はまたまた楽しみが増えました。期待して待ちましょう。

以上

2011年11月20日日曜日

ロッシ氏のレオナルド社の「非」公式Webサイト

ロッシ氏の経営するレオナルド社のホームページも立ち上がっています。

このサイトを運営するのは、PES Network, Inc. のCEOであり、PESWiki.comでロッシ氏の成果を詳細に報じてきたSterling D. Allan氏です。但し、ロッシ氏には、このサイトの内容に不満があるらしく、「公式ページ」の称号は外されてしまっています。なので、今のところ、レオナルド社の「非」公式ホームページという変な状態です。

以上


E-Catをオープンに研究できるようにして欲しいとの電子請願

米国には電子請願という仕組みがあるらしく、Webサイトを使って請願を出し、署名を募る事ができるようです。11月13日に、Kelly Tという人が、E-Catを(公費で?)購入して、オープンに検証を進められるようにすべきだ、とする請願を提出しました。

このブログを書いている時点で、署名数は473。請願とするためには、12月13日までに2万5千筆の署名を集める必要があります。米国の皆さん、どうぞ奮って署名をお願いします。

以上

フロリダで開催されるTEDにRuby Caratさん登場

常温核融合の認知拡大を進めるCold Fusion Nowを運営しているRuby Caratさんが、フロリダのフォートローダーデールで開かれるTEDに出演して常温核融合について語ってくれるようです。

期日は、12月10日。プレゼン時間は18分ずつのようです(全部で12名のスピーカーが3つのセッションに別れて喋ります)。たぶんビデオなんかも公開されるのではないかと思います。期待しましょう!

【追記 2011-12-07】
この催しはキャンセルされたとの報告がCold Fusion Nowに上がっていました。非常に残念です。


また、この記事の和訳が以下のサイトに載っています。この和訳サイトはとても便利です。

以上

ecat.com 登場

11月16日にecat.comが大幅にリニューアルされ、E-Catに関する情報がとても充実したサイトへと変貌しました。以下がホームページですが、製品や技術の説明、コスト計算、ロッシ氏の経歴、インタビュービデオなど、盛りだくさんの情報が載っています。
製品のページには、以下のような美しい1MWプラントの写真も載っています。
このサイトが誰によって運営されているのか、色々と憶測が飛び交っていたのですが、NyTeknik誌のMats Lewan氏が例によって謎を解き明かしてくれました。
上記の記事を読むと、以下のような事が分かります。ロッシ氏の回りにビジネスをしようという人たちが徐々に集まってきているようです。

  • ecat.comを運営しているのは、英国の「Hydrofusion」という会社である。
  • ロッシ氏は、ecat.comを北欧のE-Cat販売拠点と認めている。
  • Hydrofusion社は4名のスエーデン起業家によって成り立っている。CEOはMagnus Holm、英国の運営幹部はNiclas Sandström、販売幹部はPeter La Terra、Web戦略担当はStefan Helgesson。
  • Holm氏は、すべてのE-Cat関係者にとってのポータルサイトになりたいと語っている。
  • ロッシ氏との契約については開示されていないが、Holm氏は去年の末にロッシ氏に関する議論を読み、1月のボローニャ大学の実験の頃から注目していたとの事。そして、デフカリオン社のプレスカンファレンスでロッシ氏に会うなどして契約に至ったと。
  • 事前の注文を受け付けているが、商用機の出荷時期については明言していない。テスト機はすぐに出荷できるだろうとも。

以上

2011年11月6日日曜日

10月に行われたE-Catの実験で示された事と残念だった事

10月にロッシ氏が行った2回のテストはいずれも成功でした。但し、科学的な実験としては残念なところがあります。
実験の様子は、http://www.lenr-canr.org/News.htm にJed Rothwell氏の的確な要約レポートが載っています。 特に1回目の実験について、大局的に見ればセルフサステインモードでの過剰熱検出は明らかだが、実験の不備により充分なデータが取れなかった問題点も指摘しています。たいへん分かりやすい素晴らしい要約だと思うので、勝手に和訳してお届けします。

■Jed氏のレポートの勝手な和訳

Rossi device again demonstrated in self-sustaining mode. Large reactor demonstrated
Updated November 3, 2011
by Jed Rothwell

2011年10月7日に、アンドレア・ロッシ氏は、1MWプラントで使用するつもりの反応装置の1つユニットのテストを行いました。 テストは9時間続きました。 約4時間近くの間は入力は全くゼロで動作しました。 この装置はセルフサステインモードで動作したのです。 常温核融合の文献では、このモードはしばしば「死後の熱」と呼ばれます。(1993年にフライシュマン博士とポンズ博士によって初めて使われました。)

テストのレポートと短いビデオが、NyTeknik誌のMats Lewan氏によって発表されました。 詳細はここにあります。
(※訳者による補足: この実験の機器構成は以下のようにHiggins氏によって図解されています)


何人かの専門家がこれらの結果に疑問を表明していますが、大部分の人は反応装置が多量の過剰熱を発生させたに違いないと信じています。理由は以下です:

反応装置のベッセル(容器)は30リットルの水を保持します。 最初に電力によって水が沸騰しました。 過剰熱生成が始まりました。 2時間後に電力はオフにされました。 その後も過剰熱はおよそ4時間セルフサステインモードで発生し続けました。 このセルフサステインモードでの運用の間、およそ60リットルの水道水がベッセルに注ぎ込まれ、容積の2回分を取り替えたことになります。 反応装置の表面は熱いまま(60~80度)でした。(これは断熱が不十分で、多くの熱を放射したことを意味します)。 このモードへ入ってから3時間くらいの所で、ビデオは、観察者のひとりが偶然露出している金属面に触れたシーンを映しています。 金属は人を痛みでジャンプさせるほど熱かったのです。

セルフサステインモードの開始時には、過剰熱は3kWでした。 1時間後に8kWに上がりました。 過剰熱は不安定で、全部で3回上昇しました。 セルフサステインモードの終了時に、発熱は再び増えていました。 観察者が反応装置の内部を見たがってので、ロッシ氏はセルからガスを抜き、冷却水の流れを増加させて、反応を止めました。 もし、故意に止めなかったら、反応がどれほど長い間続いたかは分かりません。

断熱が不十分な金属のベッセルが30リットルの沸騰水で満たされれば、すぐに冷え始めます。 水は冷える一方です。 熱いままでいる事はないし、より熱くなることもありません。 そんな事があったら熱力学の第二法則に反してしまいます。  冷たい水道水60リットルがベッセルに注がれ、段階的に元々の水を置き換えて行きました。 これも冷却の要因です。 1時間後には、ベッセルは室温近くまで温度が下がる筈です。 ベッセルの中の何かが発熱していなければ、4時間の間、水を沸騰させ続けるのは物理的に不可能です。 この反応装置の中には、化学的な発熱源も電気的な発熱源もなかったのですから、熱は未知の反応から発生したに違いありません

残念ながら、どの位のエネルギーが発生したかを正確に決められないという問題によって、このテストは損なわれました。 ピークの発生熱量は、公称では8kWですが、測定装置が不正確であったために、実際にはもっと低かったかもしれないし、またははるかに高かったかもしれません。 おそらくは、10kWと思われます。 以下のような問題がありました: 測定機器の設置方法が不適切だったこと。 温度と流量の正確な独立検証を妨げた排出用ホースの置き場所。 非常に重要な流量などの値が計測も記録もされなかったこと。測定値が電子的に記録されたなかったこと(SDカードを挿入して、記録するのは簡単だった筈ですが)。 非常に重要な温度と流量のデータは、本来、毎分電子的に記録されるべきものですが、実際には、Lewan氏が手動で書き留めていました。 彼は10分か15分毎にしか測定機器を読み取れなかったので、データには大きなギャップがあります

これらの問題点は、2~3時間で修正できたかもしれません。 そうすれば、疑い深い反論にもっと容易に答えられたでしょう。 これらの問題点は以前のテストから存在していたので、全て予想されたことでした。 専門家は、テストに先立つ数週間から修正する方法をロッシ氏にアドバイスしていましたが、彼はこのアドバイスを無視しました。

モトローラ社や他の専門家がデータを解析しました。 彼らの殆どは、過剰熱の発生はあったと結論を下しました。 これらのレポートのいくつかがここにあります:  http://lenr-canr.org/RossiData/

Horace Heffner氏による分析はここにあります。

2011年10月28日に、ロッシ氏は、52ユニットからなる全体プラントを動かしました。 おそらく、再び入力無しで470kWの熱を生成したようです。 テストの模様はNyTeknikで記事になりました。

■和訳終了

Jed氏の元の記事は以下にあります。

http://www.lenr-canr.org/News.htm

以上

2011年10月24日月曜日

E-Catの最後の公開テストは10月28日に実施?

ロッシ氏は、10月28日にE-Catの1MWプラントの顧客引渡しテストを行うと表明してきました。当初は米国の顧客先でのテストとなる予定でしたが、現状ではイタリアのボローニャで行われる予定となっています。ただ、このテストについては、どの程度公開されるのか良く分からない状況です。
以下、Cold-fusion.asiaのサイトから記事文面を引用しつつ、日本語を私が少し修正したもので状況をお伝えします。


■引用開始(日本語を引用者が修正・加筆)
E-catに関する話を追ってる人々は、ボローニャで行われる10月28日のテストに注目しています。ロッシ氏によれば、彼の謎の顧客が1MWのE-catプラントのテストを行うとのことです(ロッシ氏は、実際にはテストを行うのはその顧客のコンサルタントだと言っています)。
アンドレア・ロッシ氏は、このテストは彼が行う最後の公開テストになると伝えています。テストは28日中に完了するか(翌日以降に継続しないか)という問いに対して、ロッシ氏はこう述べています:
その通りだ。28日以降公開テストは行わない。我々は製造と顧客向けテストで手一杯になるだろう。我々はボローニャ大学とウプサラ大学とのR&Dを継続するが、その内容は公開しない。
実際に、28日のテストは契約に沿って、顧客とその専門家によって行われ、公開はされない。ともかく、結果の数値が書かれた公開レポートが最後の作業になるだろう。

ロッシ氏は、広く一般の人に理解してもらうためのショウには意欲的ではないと思われます。もっと正確に言えば、彼は、彼の発明の商業化に取り組みたいと熱望しているようです-彼は市場に送り出す製品こそが、最も説得力のある証拠だと常に述べています。
これらの状況は、10月28日のデモは全く公開されない事を意味しているのでしょうか? そうでは無いでしょう。ロッシ氏は、トップレベルの科学者と科学ジャーナリストがテストに参加すると言っています。また、今日、Webカメラやリアルタイムのパワーメータ表示はまだやるつもりなのかと聞かれて、「我々の顧客がテストを設計しており、そのように取り計らう予定だ」と答えています。
このテストがどのように実施されるか興味深いものがあります。今後数日にわたり、何が期待できるかアイデアが得られることを願います。一つ明確なことがあります。-このイベントは注目されており、最近のフォーブス誌の記事は多くアクセスされ、GoogleでE-catを検索する人を増やしているようです。今、アンドレア・ロッシ氏とE-catが注目を集める時期になっています。
■引用終了

いずれにしても、10月28日が楽しみです。期待して待ちましょう。

補足: 上記の原文は以下のサイトにある文だと思われます。


以上

E-Cat World Forum開設

E-Catに関する旬な話題を記事にしてくれているE-Cat Worldで、ユーザが意見を書き込めるフォーラムを開設するとのアナウンスがありました

早速、幾つかのスレッドが立ち上がっているようです。興味のある方は参加されては如何でしょうか。

以上

2011年10月16日日曜日

World Green Energy Symposiumに常温核融合出展

Cold Fusion Nowの記事で知りました。10月19日から21日に米国のフィラデルフィアで開催されるWorld Green Energy Symposium(世界グリーンエネルギーシンポジウム)に、常温核融合のセミナーと展示が出るとの事。


このシンポジウムの議事予定(下図)を見ると、2日目の15:30からMITのPeter L. Hagelstein博士によるセッションが予定されています。


講演者としては、以下の4名の方々が予定されているようです。Hagelstein博士、Xing Zhong Li博士、George H. Meley博士は常温核融合研究の中では著名な科学者です。

Keith Owens氏の名前は初めて見ましたが、Cold Fusion Energy, Inc.というベンチャーを立ち上げた人のようです。常温核融合のビジネスの匂いに惹かれたのか、様々な人が集まってきますね。

http://www.worldgreenenergysymposium.us/2011speakers.html




ブースにも出展するようです。以下が会場のレイアウト図ですが、下の方にCold Fusionと赤字で私が加筆した2つのコマがそのブースです。このシンポジウムを契機にして、また認知が広まることでしょう。


















ちなみに、Cold Fusion Energy Inc.のホームページは以下にあります。メンバーリストの中に日本の研究者の名前も見えます。



以上