小島英夫博士は理論家で様々な実験事実に対して統一的な理論仮説を成り立たせるよう研究を続けておられます。内容は素人には難しいものが多いのですが、研究者が公開している唯一の日本語ニュースレターであり、毎号楽しみにしています。英語と日本語の両方で出してくれるのも海外に人に紹介しやすいので非常に助かります。
今回の94号は「1.2 炭素アーク電極の水素化グラファイトにおける核変換」「1.3 XLPE における核変換」で、炭素・水素からなる化合物での元素変換に言及し、「1.4 生物核変換 Biotransmutation」も同様の仮説で説明できるのではないかと示しています。
生物核変換については、ヴィソツキー博士らの実験結果で使われた微生物菌株の名前と特徴が列挙されており、これらがどのような共通の特徴を持つのか非常に興味深く感じました。以下、本文から引用します(記法を一部修正しました)。
ここ20年間の生物核変換の実験データは、主に V.I. Vysotskii et al.によっていられています [Vysotskii 1996, 2000, 2009a, 2009b, 2013, 2015]。かれらの実験データの主な結果は、
(1) 55/25Mn の存在する系での 57/26Fe の生成 [Vysotskii 1996, 2015] と
(2) 放射性核種 157/55Cs の崩壊定数の短縮 [Vysotskii 2009b, 2015]です。
読者の便宜のために、彼らの実験結果をまとめた最近の論文 [Vysotskii 2015] を、CFRL サイトの、このニュースの次に掲載しておきます:
http://www.geocities.jp/hjrfq930/News/news.html
Vysotskii et al. の実験は、数種の微生物菌株 microbial culture を使って行われています。それらはバクテリア(Bacillus subtilis GSY 228, Escherichia coli K-1, Deinococcus radiodurans M-1) とイースト Saccharomyces cerevisiae T-8 です。 これらの菌株は、重水を含んだ媒質中で成長すること、および強力な放射線の存在する系で安定なこと(Deinococcus radiodurans M-1)を考慮して選ばれました[Vysotskii 2009a]。
これらの菌株は、次のような特徴があります:今後、生物による核変換の研究がどのような展開を見せるのか分かりませんが、放射性物質の汚染に対する大きな解になることを期待して応援したいと思います。
S. cerevisiae (Saccharomyces cerevisiae) cells are round to ovoid (egg shaped), 5–10 micrometers (μm) in diameter.
B. subtilis (Bacillus subtilis) cells are typically rod-shaped, and are about 4-10 μm long and 0.25–1.0 μm in diameter, with a cell volume of about 4.6 fL at stationary phase.
D. radiodurans (Deinococcus radiodurans) is a rather large, spherical bacterium, with a diameter of 1.5 to 3.5 µm. Four cells normally stick together, forming a tetrad.
E. coli (Escherichia coli) is- - - - . Cells are typically rod-shaped, and are about 2.0 μm long and 0.25–1.0 μm in diameter, with a cell volume of 0.6–0.7 μm3.
以上
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