http://lenr-canr.org/acrobat/RothwellJthefuturem.pdf
題名は「The Future May be Better than You Think」(未来はあなたが思うより明るいかもしれない)です。概要は以下のように書かれています。
Cold fusion researchers are prone to be unduly pessimistic about the potential for cold fusion. They know too much; they are too close to the problem. They may also have unexamined assumptions. Researchers feel put-upon because of political opposition. The LENR-CANR.org website log file proves there is a great deal of interest in this field. There is broad, untapped, latent support for it. The log shows that every week scientists and engineers download thousands of papers on cold fusion.
【勝手な和訳】常温核融合研究者は、常温核融合の可能性について過度に悲観的になりがちである。彼らは多くを知りすぎている、つまり、問題に近すぎるのだ。彼らは検証されていない前提を置きすぎているのかもしれない。研究者は政治的な反対勢力に付け込まれているとも感じている。LENR-CANR.orgウェブサイトのログファイルは、この分野に興味を持つ多くの人がいる事を示しています。広範囲でまだ表には出ていないサポーターが存在しているのです。このログは、毎週毎週、科学者や技術者が常温核融合の論文を何千とダウンロードしていることを示しているのです。本題は、論文のダウンロード分析なのですが、他にも面白い予想が論じられています。以下のように常温核融合の利点がリストアップされたあと、常温核融合を使った自動車が普及するまでのロードマップが示されているのです。
ロードマップでは、常温核融合反応が制御できるようになって10年後には最初の常温核融合自動車が出荷され、20年後には殆どの従来車が中古車市場に出る事になるだろうと予測しています。(尤も「Most holdouts forced to trade-in」の訳に自信がありませんが)
これほど速く変化が訪れる理由は以下のように述べられています。
No doubt a cold fusion car is more difficult to design than a hybrid. On the other hand there will be more pressure on Toyota and the other manufacturers to work quickly. They will know this is a fight for survival. No company can afford to be three years late going into this market.
【勝手な和訳】間違いなく常温核融合自動車の開発はハイブリッド車の開発より困難だろう。一方、トヨタやその他の自動車メーカーには、より速く開発せよとの激しいプレッシャーがかかるだろう。彼らはこれが生き残りを賭けた戦いであると知っている。市場投入が3年遅れた企業は退場せざるを得ないだろう。
私は常温核融合の普及スピードは、Jedさんの予想をも上回るのではないかと更に楽観的に考えています。逆にそのくらい熾烈な開発競争が起こると思っているからです。
論文の参考文献の中にICCF-17で発表された以下の資料が入っています。常温核融合が経済にもたらす影響を考察した論文です。常温核融合のもたらす未来は本当に明るくなるでしょうか? そうであって欲しいと思います。いずれにしても、常温核融合を知ってしまった以上、常温核融合による変化を受け入れて変わっていくしかありません。
Potential Economic Impact of LENR Technology in Energy Markets
Alexander Kleehaus
Christian Elsner
以上
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