2016年3月21日月曜日

F9動画

ロッシ氏が自分のブログでの発言に頻繁に使用する「F9」という単語があるのですが、それを題材にしたオモシロ動画がUPされてました。F9の意味が良く分からないのですが、頻出フレーズ「The results of the test can be positive or negative」の略なのかな・・・


以上

2016年3月20日日曜日

Etiam社が常温核融合実験のレポートを公開

以前、フィンランドのEtiam社が常温核融合の特許を出願したという話題がありました。そのEtiam社が常温核融合実験の長文レポートを公開しています。情報はE-Cat Worldの記事にまとめられています。

Etiam Inc. Publishes Testing Results: “Anomalous Generation of Thermal Energy Observed” |
http://www.e-catworld.com/2016/03/18/etiam-inc-application-in-a-nutshell-john-littlemist/


過剰熱を報告したと思われるレポート(中身をザッと見たのですが、どうも良く分かりませんでした・・)
http://etiam.fi/files/Report_part5.pdf

この実験の準備は、以下の4つのレポートとして公開されています。

http://etiam.fi/files/Report_part1.pdf
http://etiam.fi/files/Report_part2.pdf
http://etiam.fi/files/Report_part3.pdf
http://etiam.fi/files/Report_part4.pdf

また、特許の申請書は以下で公開されています。

http://www.google.com/patents/US20150162104

E-Cat Worldの記事によると、LENR反応のためには以下の3つの要素がいると主張しているようです。

  • hydrogen gas
  • dielectric material
  • active hydrogen material: a metallic material capable of forming interstitial metal hydrides and/or electrically conductive metal hydrides (nickel, titanium, platinum etc.)

で、4つ目に「4th ingredient, apparently beneficial but not mandatory, is the Rydberg catalyst.」とあって、リュードベリ状態の触媒的な働きをするものが挙がっているのですが、良く分かりません・・・

また、絶縁体の分極化(polarization)が重要とも言っているようで、その方法として以下の3つが挙がっています。超音波振動やら磁界が挙がっているのが面白いですね。

  • variable temperature
  • mechanical vibration, e.g. by an ultrasonic source
  • static or variable magnetic field

以上

2016年3月19日土曜日

米国は常温核融合でエネルギー分野に革命を準備していると原田武夫氏が語る

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)を運営されている原田武夫氏がご自身のブログにたいへん興味深い記事を載せています。

その部分を以下に引用します(赤字は引用者による)。


しかしこう考えてみてはどうか。―――「米国勢こそ、反原発へと動き始めている。”太陽活動の激変が気候変動、とりわけ北半球における寒冷化を招き、そのことが人々の免疫力の著しい低下を引き起こす結果、グローバル経済全体がデフレ縮小化を加速させ続ける“という現状の中、米国勢は天地をひっくり返すようなイノヴェーションをエネルギー分野で打ち出そうとしている。それは『常温核融合(cold fusion)』である。」まさか、と思われるかもしれない。これは”真実“なのである。また別のディープ・スロートが最近、「米国勢の連邦エネルギー省と海軍が今、我が国の『常温核融合』研究者を次々に招き、プレゼンテーションをさせ、資金供与を大規模に行っている」との非公開情報を教えてくれた。確度120パーセントの”事実“そのものである。そう考えた時、米国勢にとって邪魔なものは他でもない「かつてのビジネス・モデルである原子力発電を延々と続け、トラブルばかり起こしている我が国の電力利権グループ」に他ならないのだ。

このブログ記事の他の部分の真偽や妥当性については、何とも言えません。しかし、米国が常温核融合(Cold FusionまたはLENR)でエネルギー分野に革命を準備しているという説には同意します。米国政府がロッシ氏やインダストリアルヒート社の活動を把握していると思われる兆候が複数ある一方で、常温核融合に関する公式なアナウンスは一切出ていません。水面下で準備が進んでいるのではないか、というのが私の想像です。

1年くらい前までは、単純に政治家としてこのエネルギー革命を見過ごす筈が無いと考えていました。しかし、事態はそれほど簡単ではありませんでした。常温核融合が認知されると、常温核融合を使った産業・市場が立ち上がる前に、恐るべき既存巨大市場の破壊が起こります。例えば、原油価格の暴落といった形で。この副作用を考えれば、おいそれと常温核融合をオーソライズすることはできないでしょう。負のインパクトを吸収し、次の産業の立ち上げのメドを立てる時間稼ぎが必要になると思っています。

この解釈が外れているか否かが判明するには今しばらくの時間が必要です。でも、シンクタンクのコンサルタントが情報を出し始めたということは、そう遠い未来ではないかもしれませんね。

ちなみに、日本の常温核融合研究者が米国に招かれているという話の裏は取れていません。

以上

2016年3月6日日曜日

ニッケル線に水素をローディングする実験でガンマ線を検出(Jeff C. Morriss氏)

LENR Forumに、Celani型の追試レポートが載りました。


何が検出されたかは、上記の投稿に集約されています。
Over the last few days I have run a Celani-type of experiment using Ni wire and H2 loading: nothing else. I have observed radiation levels 7x or more above background levels. Furthermore, the radiation level drops in an exponential fashion after power is turned off, which is a signature of a half life, in this case approx 1 hour. I have obtained similar radiation levels and decay profiles on 2 consecutive experimental runs. See the attached document for details. This looks like the real thing.
実験の様子は以下のレポートにまとめられています。
https://www.lenr-forum.com/forum/index.php/Attachment/529-Celani-Replication-pdf/
ニッケルワイヤーは以下のようにセットされています。


Celani博士の行った実験に似て、ニッケルワイヤーを入れたシリンダーの中に水素を充填し、直流電圧をかけて発熱させるというシンプルな実験です。この実験が非常に面白いのは、過剰熱ではなく、ガンマ線に着目して計測していた事です。
このガンマ線の計測結果が以下のグラフに示されています。


グラフの左の方では、ニッケルワイヤーにかける電圧を高めるに従って、ガンマ線が強くなって行きます。最大値は 0.15 mrem/hr に達しています(バックグラウンドの7倍)。途中、ガンマ線計測器の位置を変えたらしく、データが不連続に上がっています。この位置替えの少し後に電源をオフ。

非常に面白いのは、電源をオフした後に、だいたい一時間かけて線量が下がっていく点です。Jeff氏が指摘しているように、指数関数的減衰に見えます。まるで、放射性物質が崩壊していくようなパターンを描いているのです。

Jeff氏がガンマ線計測を思い立ったのは、MFMPがガンマ線が観測したからだと思います。過剰熱よりも直接的に観測できるガンマ線が注目されるようになって、常温核融合実験にも新たな展開が訪れるかもしれません。今後のチャレンジャーの登場に期待しましょう。

以上

中国のZhang Hansheng氏が Songsheng Jiang教授の指導で追試に成功

中国のZhang Hansheng氏がSongsheng Jiang教授の指導で追試に成功したというニュースがLENR Forumで取り上げられています。



これは、中国の常温核融合ニュースブログでも取り上げられています(以下はGoogle翻訳で和訳した結果です)。



以下のような炉(発熱器)を使ったようです。



過剰熱を検出した様子は以下のグラフに示されています。


以上

Songsheng Jiang教授による常温核融合実験

以前、中国のSongsheng Jiang博士が常温核融合実験で過剰熱検出に成功したというニュースがありましたが、そのレポートが公開されました。LENR Forumの以下で話題になっています。


元のレポートは中国語で書かれていますが、Bob Higgins氏がこれを英語に翻訳してくれました。
http://www.e-catworld.com/wp-content/uploads/2016/03/AnomalousHeat_Jiang_2015_English.pdf

題名とアブストラクトは以下の通りです。(赤字は引用者による)
Anomalous heat production in hydrogen-loaded metals: Possible nuclear reactions occurring at normal temperature
Bu-Jia Qi, Ming He, Shao-Yong Wu, Qing-Zhang Zhao, Xiao-Ming Wang, Yi-Jun Pang, Xian-Lin Yang and Song-Sheng Jiang 
This paper reports results of anomalous heat generation in hydrogen-loaded metals at a temperature below 1300°C. The heat was produced in the fuel sample (mixture of nickel powder and LiAlH4), which was added to a nickel cell, and then the cell was placed in a sealed stainless-steel chamber. Results of two runs are demonstrated. Excess heat lasted for seven days in the first run. The first run maximum excess heat power was greater than 450W and the excess heat energy was evaluated to be 78 MJ for the first 72 hours. In the second run, excess heat lasted for 120 minutes after external heating was turned off, and the maximum excess heat power was 450W. The self-sustaining effect can be observed clearly when power was off in the second run. The maximum heat energy from possible chemical reaction was estimated to be 26 kJ, a value much smaller than the excess heat energy. Therefore, excess heat could not originate from any chemical reactions and it might originate from a nuclear reactions. 

実験装置は以下のような構成になっています。


1回目のテストでの過剰熱生成の様子は以下の通り。


二回目のテストでの過剰熱生成の様子は以下の通りです。入力電力をオフにした後、120分間にわたって「死後の熱」が観測されています。


以上

常温核融合実験機材のWebショップ www.lookingforheat.com がオープン

先日、予告動画が掲載された www.lookingforheat.com が3月1日にオープンしました。


なんと、常温核融合の実験を行う時に必要な様々な部品や素材を通販してくれるお店でした。カタログを見ているだけでも楽しいですね。



一番欲しくなるのは、以下のLENRテストキット Mk1. "Model T" でしょうか。どなたか試してみたら是非感想をお寄せください・・・


以上