2014年12月29日月曜日

Alexander G. Parkhomov博士のE-Catの独立追試

驚きのクリスマスプレゼントがロシアから届きました。
E-Cat Worldに報じられたところでは、ロシアの物理学者であるAlexander G. Parkhomov博士がE-Catと同じような装置での過剰熱検出に成功したレポートを12月25日に公開しました。過剰熱を検出しており、最大の入出力比(COP)は2.58を記録しています。また、実験の最後に加熱用の電気ヒーターが焼き切れてしまった後、8分間は1200℃程度の温度を保っており、もしかすると常温核融合現象の特長である「死後の熱(heat after death)」発生だったのかもしれません。

Parkhomov博士のリアクターの稼働写真

この追試は以下の点で非常に重要な意味を持つと思います。
  • ロッシ氏のE-Catを使ったのではなく、E-Catの構造を推測して独自にリアクターを作成して追試を行っている。MFMPなど、E-Catの追試を目指している人たちにとって、大きな励みとなる。
  • 実験に使った素材や方法は全て公開されている。ロッシ氏は商用化の権利問題から、実現方法を隠蔽しているため、今回公開された価値は大きい。
  • Parkhomov博士は、常温核融合研究者としては今まで知られていなかった。新たな研究者の参画なのかもしれない。
常温核融合ウォッチャーの間ではこの話題が急速に盛り上がっており、早速、元のロシア語資料を英訳する試みがスタートしました。Parkhomov博士はこの状況を見て、自身で英訳した文書をE-Cat Worldを通じて公開してくれました。とても興味深いレポートなので、私もこれを和訳してみました。PDFで以下に公開しましたので、もし何か問題があればコメント欄ででも教えていただけると幸いです。


以上

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