2016年3月27日日曜日

ロックフェラー家基金が化石燃料への投資中止を表明

以下のようなニュースが流れていました。石油で大成功したロックフェラー家が石油を含む化石燃料関連投資を中止すると言ってます。


[ヒューストン/ニューヨーク 23日 ロイター] - ロックフェラー家関連のロックフェラー・ファミリー・ファンドは23日、化石燃料関連投資を可能な限り早期に中止し、米石油大手、エクソンモービル(XOM.N)の株式保有も解消する方針を表明した。 
石炭やカナダのオイルサンド関連の保有資産も処分する。<以下、略>
この動きは2014年の段階で既に明らかになっていましたが、エクソンモービルの株式も手放すというのは驚きです。


気になるのは、なぜ、ロックフェラー家がこのタイミングで撤退を決めたかという事です。
Sifferkollのブログには、常温核融合(LENR)への移行計画の一環ではないかとの推測が出ています。さて、真相はどうでしょうか?


以上

Good Morning Americaのニュースに出たIMRA Europeと山口栄一博士

EGO OUTの記事を見て知った動画です。以下のコメントにあるように、1994年5月31日に「Good Morning America」という番組で放映されたもので、フライシュマン博士とポンズ博士のインタビューが含まれています。
2010/09/16 にアップロード
The May 31, 1994 "Good Morning America" program included an exclusive interview with Dr. Martin Fleischmann and Dr. Stanley Pons, from their lab in France. Science editor Michael Guillen presented a positive spin on the status of cold fusion, including interviews with Dr. Eugene Mallove and Dr. Eichii Yamaguchi.

注目したいのは、このインタビューが行われた実験施設が、アイシン精機の研究所であるフランスのIMRA Europe社だと思われることです。山口栄一博士のインタビューも収録されています(動画の3分19秒あたりから)。初期の常温核融合研究を支えたのがアイシン精機とIMRA社であったことはもっと知られて欲しい話だと思います。

以上

ICCF20のプログラム概要

少し前の話になりますが、今年10月3日から一週間、仙台で開催されるICCF-20のプログラム概要が公表されています。


参加申し込みのページを見ると、3月中旬から受付予定となっているので、たぶんもう少しすると受付が始まると思われます(以下はそのページからの引用です)。7万円は個人の趣味で参加するには(笑)、ちょっと高いなぁと思いますが、一週間ぶっ通しの国際会議ですからこの位は仕方ないですね。どういった方々が参加されるのか今から楽しみです。
Registration will be able to be proceeded through the website from the middle of March, 2016. 
Early registration fee (before August 2016): 60,000 JPY
Normal registration fee (after August 2016): 70,000 JPY
Student registration fee: 30,000 JPY
Accompany Person registration fee: 20,000 JPY
One-day registration fee: 30,000 JPY (not include Conference banquet)
以上

2016年3月21日月曜日

E-Cat 1MW発熱プラントの350日間長期テストレポートはいつ出るのか

以下の記事で書いた専門家による長期テスト報告書(通称ERV報告:Expert Responsible for Validation)が発行されると言われていた3月18日を過ぎてしまいました。
素人が知りたい常温核融合: E-Cat 1MW発熱プラントの350日間長期テスト終了、報告書は1ヶ月後か
http://amateur-lenr.blogspot.jp/2016/02/e-cat-mw350.html
Industrial Heat社は、「Statement of Industrial Heat regarding LENR Industry Developments」と題したステートメントを発行し、非常に分かりにくいながら、発表が遅れそうだと匂わせているようです。Mats Lewan氏のブログには、このレポート周辺の情報が記されています。


この件については、Mats氏が「The e-mail I received from JT Vaughn was sent in CC to an individual at the global public affairs and strategic communications consultancy firm APCO Worldwide. 」と記しており、APCO Worldwideが何らかの関与をしていると見られています。

APCO Worldwideとの関係性を掘り下げているのが以下の記事なのですが、私の読解力では及びません。国際政治に詳しい方の解説を期待したいです。


E-Cat Worldでも、ERV報告の発行時期についての推測記事が出ています。


この記事の中には、3月23日(常温核融合発見27周年記念日)という楽観的な説やMats氏による4月中旬説が取り上げられています。Mats氏が6月に開催するNew Energy World Symposiumは、この報告書が発行され、結果がポジティブであった場合に開催する、としているので、発行時期は非常に重要になっています。それにしても、そういう不安定な状況であるにも関わらず200名以上の出席申し込みがあったというのが関心の高さを伺わせます。以下はMats氏からのメッセージです。
“Ok, I can now confirm that Rossi will attend the New Energy World Symposium, not as a speaker but interviewed by me on stage. In connection to the symposium, at a separate event, he says he will have some important announcements to make. No date defined. The decision to hold the symposium, however, still depends on the result of the one-year 1MW test being released and positive. Plans are proceeding meanwhile and there are now more than 200 attendees pre-registered. I’m also considering making it a two-day event, June 21-22, with an option to attend one day only”
この報告の公開は大きなインパクトをもたらすと、かなりハイレベルな人々が注視しているように思えます。今後も動向に注意しましょう。

以上

常温核融合実験キットを使った報告が出始めた

Looking For Heat社が常温核融合の実験キットの販売を開始しましたが、この実験キットを使って過剰熱生成実験を始めた人がレポートを書いて公開し始めました。まだキャリブレーション中みたいですが、今後の実験に期待したいですね。


この件は、E-Cat Worldでも記事になっています。元のAlan Smith氏のレポートは ここ にあります。

以上

F9動画

ロッシ氏が自分のブログでの発言に頻繁に使用する「F9」という単語があるのですが、それを題材にしたオモシロ動画がUPされてました。F9の意味が良く分からないのですが、頻出フレーズ「The results of the test can be positive or negative」の略なのかな・・・


以上

2016年3月20日日曜日

Etiam社が常温核融合実験のレポートを公開

以前、フィンランドのEtiam社が常温核融合の特許を出願したという話題がありました。そのEtiam社が常温核融合実験の長文レポートを公開しています。情報はE-Cat Worldの記事にまとめられています。

Etiam Inc. Publishes Testing Results: “Anomalous Generation of Thermal Energy Observed” |
http://www.e-catworld.com/2016/03/18/etiam-inc-application-in-a-nutshell-john-littlemist/


過剰熱を報告したと思われるレポート(中身をザッと見たのですが、どうも良く分かりませんでした・・)
http://etiam.fi/files/Report_part5.pdf

この実験の準備は、以下の4つのレポートとして公開されています。

http://etiam.fi/files/Report_part1.pdf
http://etiam.fi/files/Report_part2.pdf
http://etiam.fi/files/Report_part3.pdf
http://etiam.fi/files/Report_part4.pdf

また、特許の申請書は以下で公開されています。

http://www.google.com/patents/US20150162104

E-Cat Worldの記事によると、LENR反応のためには以下の3つの要素がいると主張しているようです。

  • hydrogen gas
  • dielectric material
  • active hydrogen material: a metallic material capable of forming interstitial metal hydrides and/or electrically conductive metal hydrides (nickel, titanium, platinum etc.)

で、4つ目に「4th ingredient, apparently beneficial but not mandatory, is the Rydberg catalyst.」とあって、リュードベリ状態の触媒的な働きをするものが挙がっているのですが、良く分かりません・・・

また、絶縁体の分極化(polarization)が重要とも言っているようで、その方法として以下の3つが挙がっています。超音波振動やら磁界が挙がっているのが面白いですね。

  • variable temperature
  • mechanical vibration, e.g. by an ultrasonic source
  • static or variable magnetic field

以上

2016年3月19日土曜日

米国は常温核融合でエネルギー分野に革命を準備していると原田武夫氏が語る

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)を運営されている原田武夫氏がご自身のブログにたいへん興味深い記事を載せています。

その部分を以下に引用します(赤字は引用者による)。


しかしこう考えてみてはどうか。―――「米国勢こそ、反原発へと動き始めている。”太陽活動の激変が気候変動、とりわけ北半球における寒冷化を招き、そのことが人々の免疫力の著しい低下を引き起こす結果、グローバル経済全体がデフレ縮小化を加速させ続ける“という現状の中、米国勢は天地をひっくり返すようなイノヴェーションをエネルギー分野で打ち出そうとしている。それは『常温核融合(cold fusion)』である。」まさか、と思われるかもしれない。これは”真実“なのである。また別のディープ・スロートが最近、「米国勢の連邦エネルギー省と海軍が今、我が国の『常温核融合』研究者を次々に招き、プレゼンテーションをさせ、資金供与を大規模に行っている」との非公開情報を教えてくれた。確度120パーセントの”事実“そのものである。そう考えた時、米国勢にとって邪魔なものは他でもない「かつてのビジネス・モデルである原子力発電を延々と続け、トラブルばかり起こしている我が国の電力利権グループ」に他ならないのだ。

このブログ記事の他の部分の真偽や妥当性については、何とも言えません。しかし、米国が常温核融合(Cold FusionまたはLENR)でエネルギー分野に革命を準備しているという説には同意します。米国政府がロッシ氏やインダストリアルヒート社の活動を把握していると思われる兆候が複数ある一方で、常温核融合に関する公式なアナウンスは一切出ていません。水面下で準備が進んでいるのではないか、というのが私の想像です。

1年くらい前までは、単純に政治家としてこのエネルギー革命を見過ごす筈が無いと考えていました。しかし、事態はそれほど簡単ではありませんでした。常温核融合が認知されると、常温核融合を使った産業・市場が立ち上がる前に、恐るべき既存巨大市場の破壊が起こります。例えば、原油価格の暴落といった形で。この副作用を考えれば、おいそれと常温核融合をオーソライズすることはできないでしょう。負のインパクトを吸収し、次の産業の立ち上げのメドを立てる時間稼ぎが必要になると思っています。

この解釈が外れているか否かが判明するには今しばらくの時間が必要です。でも、シンクタンクのコンサルタントが情報を出し始めたということは、そう遠い未来ではないかもしれませんね。

ちなみに、日本の常温核融合研究者が米国に招かれているという話の裏は取れていません。

以上

2016年3月6日日曜日

ニッケル線に水素をローディングする実験でガンマ線を検出(Jeff C. Morriss氏)

LENR Forumに、Celani型の追試レポートが載りました。


何が検出されたかは、上記の投稿に集約されています。
Over the last few days I have run a Celani-type of experiment using Ni wire and H2 loading: nothing else. I have observed radiation levels 7x or more above background levels. Furthermore, the radiation level drops in an exponential fashion after power is turned off, which is a signature of a half life, in this case approx 1 hour. I have obtained similar radiation levels and decay profiles on 2 consecutive experimental runs. See the attached document for details. This looks like the real thing.
実験の様子は以下のレポートにまとめられています。
https://www.lenr-forum.com/forum/index.php/Attachment/529-Celani-Replication-pdf/
ニッケルワイヤーは以下のようにセットされています。


Celani博士の行った実験に似て、ニッケルワイヤーを入れたシリンダーの中に水素を充填し、直流電圧をかけて発熱させるというシンプルな実験です。この実験が非常に面白いのは、過剰熱ではなく、ガンマ線に着目して計測していた事です。
このガンマ線の計測結果が以下のグラフに示されています。


グラフの左の方では、ニッケルワイヤーにかける電圧を高めるに従って、ガンマ線が強くなって行きます。最大値は 0.15 mrem/hr に達しています(バックグラウンドの7倍)。途中、ガンマ線計測器の位置を変えたらしく、データが不連続に上がっています。この位置替えの少し後に電源をオフ。

非常に面白いのは、電源をオフした後に、だいたい一時間かけて線量が下がっていく点です。Jeff氏が指摘しているように、指数関数的減衰に見えます。まるで、放射性物質が崩壊していくようなパターンを描いているのです。

Jeff氏がガンマ線計測を思い立ったのは、MFMPがガンマ線が観測したからだと思います。過剰熱よりも直接的に観測できるガンマ線が注目されるようになって、常温核融合実験にも新たな展開が訪れるかもしれません。今後のチャレンジャーの登場に期待しましょう。

以上

中国のZhang Hansheng氏が Songsheng Jiang教授の指導で追試に成功

中国のZhang Hansheng氏がSongsheng Jiang教授の指導で追試に成功したというニュースがLENR Forumで取り上げられています。



これは、中国の常温核融合ニュースブログでも取り上げられています(以下はGoogle翻訳で和訳した結果です)。



以下のような炉(発熱器)を使ったようです。



過剰熱を検出した様子は以下のグラフに示されています。


以上

Songsheng Jiang教授による常温核融合実験

以前、中国のSongsheng Jiang博士が常温核融合実験で過剰熱検出に成功したというニュースがありましたが、そのレポートが公開されました。LENR Forumの以下で話題になっています。


元のレポートは中国語で書かれていますが、Bob Higgins氏がこれを英語に翻訳してくれました。
http://www.e-catworld.com/wp-content/uploads/2016/03/AnomalousHeat_Jiang_2015_English.pdf

題名とアブストラクトは以下の通りです。(赤字は引用者による)
Anomalous heat production in hydrogen-loaded metals: Possible nuclear reactions occurring at normal temperature
Bu-Jia Qi, Ming He, Shao-Yong Wu, Qing-Zhang Zhao, Xiao-Ming Wang, Yi-Jun Pang, Xian-Lin Yang and Song-Sheng Jiang 
This paper reports results of anomalous heat generation in hydrogen-loaded metals at a temperature below 1300°C. The heat was produced in the fuel sample (mixture of nickel powder and LiAlH4), which was added to a nickel cell, and then the cell was placed in a sealed stainless-steel chamber. Results of two runs are demonstrated. Excess heat lasted for seven days in the first run. The first run maximum excess heat power was greater than 450W and the excess heat energy was evaluated to be 78 MJ for the first 72 hours. In the second run, excess heat lasted for 120 minutes after external heating was turned off, and the maximum excess heat power was 450W. The self-sustaining effect can be observed clearly when power was off in the second run. The maximum heat energy from possible chemical reaction was estimated to be 26 kJ, a value much smaller than the excess heat energy. Therefore, excess heat could not originate from any chemical reactions and it might originate from a nuclear reactions. 

実験装置は以下のような構成になっています。


1回目のテストでの過剰熱生成の様子は以下の通り。


二回目のテストでの過剰熱生成の様子は以下の通りです。入力電力をオフにした後、120分間にわたって「死後の熱」が観測されています。


以上

常温核融合実験機材のWebショップ www.lookingforheat.com がオープン

先日、予告動画が掲載された www.lookingforheat.com が3月1日にオープンしました。


なんと、常温核融合の実験を行う時に必要な様々な部品や素材を通販してくれるお店でした。カタログを見ているだけでも楽しいですね。



一番欲しくなるのは、以下のLENRテストキット Mk1. "Model T" でしょうか。どなたか試してみたら是非感想をお寄せください・・・


以上