2011年5月4日水曜日

ロッシ氏の常温核融合炉E-Catは既に100台以上稼働中

4月28日に流れた情報によると、ロッシ氏は既に97台のE-Catを世界4ヶ所で動かしているとのことです。こんなに多くのE-Catが動いているとは驚きです。着々と10月の1MWプラント設置に向けて工程が進んでいる印象です。
情報源はロッシ氏のブログ(http://www.journal-of-nuclear-physics.com/)のコメント欄です。ここでは、E-Catに興味を持った人がロッシ氏に質問して、それにロッシ氏が答えるという一問一答のQAが続いています。この回答の中にあった97台の情報に気付いた人が、Vortex-lメーリングリストにそのコメントを引用しつつ投稿してくれました(以下)。


この議論には更に続きがあります。ロッシ氏が作ろうとしている1MWプラント装置の大きさや重量を質問した人に対して、ロッシ氏は以下のような回答をくれました。Shirakawa AKIRA氏がまとめてくれた文に和訳をつけました:
  • Power plant volume: 3m x 2m x 2m = 12m3
    パワープラントの容積:3メートル×2メートル×2メートル=12立方メートル
  • Total weight: 2 metric tons
    全体重量:2トン
  • Module thermal power density: 2 kW/liter
    モジュールのパワー密度(発生熱量): 2 キロワット/リットル
  • Derived plant power density (thermal): 0.0833 kW/liter
    プラントのパワー密度(発生熱量):0.833 キロワット/リットル
  • Derived plant specific power (thermal): 0.5 MW/ton (metric)
    プラントの重量当たり出力(発生熱量):0.5 メガワット/トン

上記の評価は、他の発電装置(またはエネルギー発生装置)と比べた、容積あたりや重量あたりの発生熱量の効率を見るためのものでした。この投稿の後に、他の装置の諸元を投稿してくれた人がいたのですが、それに鋭いツッコミが入りました。E-Catの場合、この容積・重量の中に6カ月分の燃料(水素ガスとニッケル)も含まれているのです。燃料の容積・重量まで考慮すれば、E-Catの優位性は明らかです。化学反応に比べると百万倍のオーダーで高いエネルギーを取り出せる核反応の威力が分かります。

また、続いて別の質問へのロッシ氏の回答から、着々とE-Catが生産されている事が分かりました。これも、Shirakawa AKIRA氏がまとめてくれた文に和訳をつけました:
  • On April 28 there were 97 working E-Cats
    4月28日時点では、97台のE-Catが稼働していた。 
  • On May 01 (today) there are 105 of them
     5月1日時点では、105台のE-Catが稼働している
  • Assembly lines not ready yet; modules are currently made and tested one by one by Andrea Rossi himself - Patent issues have nothing to do with the time needed to bring the first megawatt plant to the market.
    生産のライン化はまだできていない。モジュールは1個1個ロッシ氏自身が作成しテストしている。特許取得問題とは関係なく、最初の1MWプラントの市場投入に向けて作業を進めている。

主要メディアはなかなか取り上げようとしませんが、世界のエネルギー革命に向けて、着々と開発が進んでいる感じがします。
以上

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