デフカリオン社は、「ロッシ氏がデフカリオン社との契約を破棄~奇妙な関係悪化」でも述べたように、E-Cat技術の商用化をするために設立された会社にも関わらず、財務上の理由によってロッシ氏から契約を破棄された経緯があります。
さて、今回のプレスリリースでは、以下のように彼らの常温核融合装置「ハイペリオン(Hyperion)」の商用プロトタイプが製造できるようになったと述べています(和訳は引用者による)。
Defkalion invested a lot of money to evolve Rossi’s E-Cat lab prototype into its Hyperion product. Defkalion is now at the stage where its industrial prototype is ready for production.
(デフカリオン社はロッシ氏のE-Cat研究プロトタイプをHyperion製品へと進化させるために多大な投資を行なってきた。そして今、商用プロトタイプの製造準備が整った。)
Defkalion has held direct business discussions with 62 interested companies who visited our offices in Greece and witnessed our work. Small industry and large energy players internationally were all impressed by our progress in technology and engineering.
(デフカリオン社は62の会社とビジネス交渉してきた。彼らはギリシアの我々のオフィスを訪れて、我々の仕事を見ている。小さな 工場から巨大なエネルギー会社まで世界中から来た人々が我々の技術に感銘を受けた。)
上記からすると、やはり、デフカリオン社はロッシ氏から秘密のノウハウの供給を受けなくても、独自の常温核融合装置を製造する能力を持ったのでしょう。さらに、ハイペリオンはバージョン7になっており、ロッシ氏のE-Catよりも進んでいると取れる記述をしています。
Today, Hyperion engineering has completed version 7. We were surprised to see our old designs used in public testing. We were confused why our old designs were implemented wrongly, as well as witnessing insufficient use of instruments and testing protocols.
(今日、Hyperionはバージョン7となった。我々は、古い設計のマシンが公開テストに用いられたのに驚いた。 我々は、古い設計が間違った実装をされている事や、計測器やテスト手順が不十分である事に困惑した。)
ロッシ氏に続いて、デフカリオン社までもが常温核融合装置の先陣争いに加わってきたことで、ますます目の離せない状況になってきました。今月末には、E-Catによる1MWプラントの顧客引渡し&検証テストが予定されており、実に楽しみの多い10月となりました。
以上
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