ロッシ氏の開発している常温核融合反応装置「E-cat」ですが、ロッシ氏はこの装置でビジネスをしようと考えているので、内部の構造や仕組みは「企業秘密」として公開されていません。それでは完全に秘密主義なのかというと、そうでもなくて、この画期的な装置への信頼感を醸成するためか、ご自分のブログ、公開実験やインタビュー等で色々な情報を出してくれています。
この様々な断片的な情報についてメーリングリスト上で意見交換されており、それをJed Rothwell氏やSHIRAKAWA Akira氏を始めとする有志がリストにまとめてくれました。このリストがPESWikiに載りましたので、理解を深めるために勝手に和訳してみました。内容が良く分からない部分が多いため、元の英文との対訳の形にしてあります。何か間違いがあればご指摘いただけると助かります。
訳していてロッシ氏が重要なポイントを幾つか示しているように思いました。これについてはまた後日。
以上
2011年4月25日月曜日
2011年4月18日月曜日
波紋を拡げるロッシ氏の常温核融合炉
ロッシ氏の常温核融合炉「E-cat」を取り上げるブログが増えているようです。素晴らしい再現性とビジネスへの可能性を見せているので、今後も認知は急速に広がるでしょう。
今回はまた最近のニュースを拾ってみました。
まず、ロッシ氏がE-cat装置をスエーデンのウプサラ大学(Uppsala University)と王立工科大学(The Royal Institute of Technology)に提供するニュースがありました。このニュースは、The E-cat Buss!というブログで取り上げられています。
これは素晴らしいニュースです。ロッシ氏は1MWのプラントの商用化に最大の優先順位で取り組んでいるのですが、この提供によって第三者の学術機関が低エネルギー核反応が起こっているか否かを検証できるようになります。今までの実験結果は核反応でしか解釈できないでしょうが、「第三者の学術機関」が検証するのがとても重要です。ここまで事態が進んでも、残念ながら世の主流の科学者の中には常温核融合の論文を端から相手にしない方々が多いのが実情ですから。
元々のソースは、ロッシ氏のブログのコメント欄でのロッシ氏の以下の発言です。ロッシ氏は、自分の工場では、24時間テストを行っていると書いています。既に相当な安定稼働を実現しているようです。
■引用開始(赤字は引用者による)
また、以下のようなブログも立ち上がったようです。ここでは、MITの常温核融合研究者として有名なPeter Hagelstein博士がE-catの評価をしたいとラブコールを送ったという記事が取り上げられています。
1月の最初の公開実験をレポートとしてくれたイタリアのブログも記事を掲載しています。ロッシ氏の共同研究者であるSergio Focardi博士がラジオのインタビューを受けた時の模様が詳しく紹介されています。
Twitterでも"E-cat"や"Cold Fusion"の用語を使ったツイートが増えているように感じます。今後の動きが楽しみです。早く日本の学術界・産業界も、この価値に気がついて投資を開始して欲しいと願っています。何か行動しないといけませんね。
以上
今回はまた最近のニュースを拾ってみました。
まず、ロッシ氏がE-cat装置をスエーデンのウプサラ大学(Uppsala University)と王立工科大学(The Royal Institute of Technology)に提供するニュースがありました。このニュースは、The E-cat Buss!というブログで取り上げられています。
これは素晴らしいニュースです。ロッシ氏は1MWのプラントの商用化に最大の優先順位で取り組んでいるのですが、この提供によって第三者の学術機関が低エネルギー核反応が起こっているか否かを検証できるようになります。今までの実験結果は核反応でしか解釈できないでしょうが、「第三者の学術機関」が検証するのがとても重要です。ここまで事態が進んでも、残念ながら世の主流の科学者の中には常温核融合の論文を端から相手にしない方々が多いのが実情ですから。
元々のソースは、ロッシ氏のブログのコメント欄でのロッシ氏の以下の発言です。ロッシ氏は、自分の工場では、24時間テストを行っていると書いています。既に相当な安定稼働を実現しているようです。
■引用開始(赤字は引用者による)
Andrea Rossi■引用終了
April 16th, 2011 at 2:27 PM
Dear “HRG”:
You are perfectly right, I agree totally with your comment, as for concerns the incompatibility and the unacceptability of entities which work and get financing from Oil Companies, Nuclear Companies, Hot Fusion Research centers as “indipendent third parties”,as well as of competitors, who since years try to make useful LENR apparatuses and are not able to: they cannot present themselves or their consultants as “indipendent third parties”. This is why, after the tests we made with the University of Bologna and with Prof. Kullander and Prof Hanno from Sweden ( they are considered worldwide as scientists of the maximum level in the field) we will not make further tests. We will, of course, continue our R&D with the University of Bologna. We will give to the University of Uppsala and to the University of Stockolm our devices to allow them to use the same devices 24 hours per day, to get data regarding the energy production. We trust them, and we know they are really neutral, without binds with competitors of any kind. I personally knew them and I have in them total trust. The same is not for “indipendent parties” that have been proposed to me, regarding which I discovered they have got a bunch of millions to make research for the hot fusion (producing nothing so far), or “indipendent parties” made by consultants which are paid money by the shovels to sustain nuclear power plants, fossil fuels and the forth, or consultants of our competitors in the LENR field.
This is why we continue to repeat that the market, only the market will be the final judge: if our E-CATS WILL RESPECT THE GUARANTEES OF ENERGY PERFORMANCE AND SAFETY, WE WILL BE PAID. This is the sole validation that counts really, at the end.
Warm Regards,
A.R.
By the way: in our factories there are reactors in operation 24 hours per day, just to test their safety reliability.
Warm regards,
A.R.
また、以下のようなブログも立ち上がったようです。ここでは、MITの常温核融合研究者として有名なPeter Hagelstein博士がE-catの評価をしたいとラブコールを送ったという記事が取り上げられています。
1月の最初の公開実験をレポートとしてくれたイタリアのブログも記事を掲載しています。ロッシ氏の共同研究者であるSergio Focardi博士がラジオのインタビューを受けた時の模様が詳しく紹介されています。
Twitterでも"E-cat"や"Cold Fusion"の用語を使ったツイートが増えているように感じます。今後の動きが楽しみです。早く日本の学術界・産業界も、この価値に気がついて投資を開始して欲しいと願っています。何か行動しないといけませんね。
以上
2011年4月10日日曜日
ロッシ氏の常温核融合装置E-catの改良型を使った実験をスエーデンの科学者が検証し、核反応と結論付ける
ロッシ氏のニッケルと水素を使った常温核融合装置「E-cat」については度々お伝えしてきましたが、4月6日にまたも大きなニュースがありました。継続的にE-catの記事を出しているNyTeknikの「Swedish physicists on the E-cat: "It's a nuclear reaction"」によると、3月29日にボローニャ大学で改良型のE-catを使った実験が行われ、Giuseppe Levi博士のほか、スエーデンの物理学者2名が立ち会ったとのこと。
以下のような状況です。
今般の震災の原子力災害の状況を見て、私も遅まきながら原子力発電所は早急に運転を停止し、代替エネルギーへのシフトを進めるべきだと思うようになりました。原子力発電所のリスクを分かっていませんでしたし、管理に携わる企業や政府組織、技術者・科学者の危機対処への準備や能力がこんなに低いとは思ってもいませんでした。残念です。
原発からの脱却にとって最も重要なのは低コストの発電テクノロジの開発です。この候補として、常温核融合への研究開発投資の拡大を政治家や研究者に働きかけていきたいと思います。
【参考文献】
http://lenr-canr.org/acrobat/EssenHexperiment.pdf
Experimental test of a mini-Rossi device at the Leonardocorp, Bologna 29 March 2011.
Travel report by Hanno Essén and Sven Kullander, 3 April 2011.
以上
以下のような状況です。
- 改良型のE-cat:ロッシ氏は1月の実験で使ったE-catよりも小型で安定して動作する改良型の装置を使ったとの事。出力は約4.4 kWと、1月の実験の時に出た12kWより小さくなっていますが、安定しているようです。10時45分から16時30分までの約6時間稼働させ、その間、発生したエネルギーで水を沸騰させ続けました。
- 立ち会った2名のスエーデンの物理学者は、Hanno Essén助教授(Swedish Royal Institute of Technologyの理論物理学)とSven Kullander教授(Uppsala University)との事。この内、Hanno Essén助教授は、3月までSwedish Skeptics Society(スエーデン懐疑派協会)の会長を務めていたとの事です。Twitter等では、あたかもスエーデン懐疑派協会が常温核融合を認めたかのようなツイートが流れていますが、正確にはHanno Essén助教授が認めたという話です。
- E-catに充填されるニッケルのパウダーは約50g。反応装置の仕組みは相変わらずロッシ氏しか知らない秘密ですが、ここに水素が送りこまれて反応が起こります。
- Hanno Essén助教授らは、別のE-catで使われたニッケルのパウダーを入手しており、その中から10%の銅を検出しているとの事。彼らは、これを核反応の生成物と見ています。Hanno Essén助教授らは同位体比率の測定を進めており、既に自然界の比率とは異なるという結果を得ているようです(別ニュース:調査中)。ニッケル→銅の元素変換が起こっているようです。
- 改良型の装置を安定稼働させ、ロッシ氏の開発が着実に進んでいる事を立証した。
- ニセ科学に厳しい懐疑派協会の会長であった物理学者が検証し、核反応と思われると認めた。
今般の震災の原子力災害の状況を見て、私も遅まきながら原子力発電所は早急に運転を停止し、代替エネルギーへのシフトを進めるべきだと思うようになりました。原子力発電所のリスクを分かっていませんでしたし、管理に携わる企業や政府組織、技術者・科学者の危機対処への準備や能力がこんなに低いとは思ってもいませんでした。残念です。
原発からの脱却にとって最も重要なのは低コストの発電テクノロジの開発です。この候補として、常温核融合への研究開発投資の拡大を政治家や研究者に働きかけていきたいと思います。
【参考文献】
http://lenr-canr.org/acrobat/EssenHexperiment.pdf
Experimental test of a mini-Rossi device at the Leonardocorp, Bologna 29 March 2011.
Travel report by Hanno Essén and Sven Kullander, 3 April 2011.
以上
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