「船を出すのなら九月」とは中島みゆきの名曲の一つですが、最近のE-Cat関連のニュースを見ているとついつい思い出してしまいます。ちょっと妄想めいてしまいますが、これまでの動きを見ていると、オバマ大統領がE-Catの常温核融合技術を中核とする「エネルギー革命&新産業革命」の大発表をこの秋に仕掛てくるのではないかと思えてなりません。
今回はそう思う理由について述べてみます。まぁ今までにも何回も予想を外しているので、眉に唾をつけて読んでいただければ幸いです(笑)。
ここでは詳しく述べませんが、オバマ大統領は常温核融合研究やE-Catの状況を正確に把握していると私は思っています。 そして、まだ世界最強国家である米国の大統領であれば、この技術をもって新たな世紀の到来を告げる役割を担いたいと願わない筈がないとも思っています。そして、第二期となるオバマ大統領にとって、発表の最大のチャンスは今年11月に行われる中間選挙前の9月又は10月ではないかと考えます。三選は禁止されているため、この中間選挙を越えると大統領はレームダック化すると言われます。しかし、この大発表を行い、この革命の中で米国が優位に立つビジョンを示せば、民主党を勝利に導くと共に、大統領への求心力を維持できるのではないでしょうか。
気になるE-Catのニュースは3つあります。いずれも、アンドレア・ロッシ氏が自身のブログで少しずつ情報をリークしているもので、E-Cat Worldがこまめにフォローしてくれてます。
1点目は、以前から期待されている二回目の第三者検証レポートの公表時期です。最近では9月という噂が出てきています。複数の科学者が参画して長期テストを行なっていると言われており、E-Catの動作について確度の高い裏付けを与えると期待されています。
E-Cat Report Watch Thread (Update #14 — New September Rumor, Maybe August )
http://www.e-catworld.com/2014/08/02/e-cat-report-watch-thread/
2点目は、 2013年4月に初出荷したとロッシ氏が言っているE-Cat 1MWプラントの公開デモの話です。まだ詳細は不明ですが、今年中には実施するのではと思われています。
1 MW E-Cat Plant Watch Thread [UPDATE #4 Rossi Effect 'Working Reliably']
http://www.e-catworld.com/2014/08/11/1-mw-e-cat-plant-watch-thread-update-1-rossi-production-cost-in-kw-is-very-competitive/
3点目は、今週になって突然リークされたE-CatとHot Catの認証(Certification)が取れたという情報です。これまで、実用化への最大の課題は、安全性認証だろうと言われてきました。何せ、化学反応レベルのトリガーで、核反応が起こっていると主張しているのですから、何かの拍子に放射線のバーストでも起こったらタイヘンです。本来、もし認証が取れたなら、公式なプレスリリースを出すべきニュースだと思います。
Rossi: Safety Certification Obtained for Low and High Temperature E-Cats
http://www.e-catworld.com/2014/08/14/rossi-safety-certification-obtained-for-low-and-high-temperature-e-cats/
以上のようなニュースは、いずれの発表の「タマ」になりうる話です。いよいよ時期が迫ってきているように思えます。
それにしても、オバマ大統領が知っていたとして、なぜ、この最後のチャンスの時期まで発表を遅らせてきたのでしょうか? それは、常温核融合技術が余りにも破壊的なイノベーション技術(disruptive technology)だからでしょう。単にエネルギー革命として公になってしまうと、従来エネルギー分野のビジネスを崩壊させるだけになりかねません。原子力、石油、天然ガスなど全てのエネルギー分野の企業が株価の大暴落に見舞われるかもしれません。政治家としては、常温核融合によって拓かれる新たな産業の可能性を同時にビジョンとして示す必要があります。
ここ数年、オバマ大統領は、米国に世界をリードする製造業を復活させようとしています。「Made in America」を再来させるため、産学官共同での産業拠点を作るなどの様々な施策を打ってきているのです。私は、この動きの中に、中核技術として常温核融合が組み込まれるて発表されるのではないかと思います。従来、エネルギー産業の担ってきたビジネスが、常温核融合技術によって製造業に移って行き、その資金の流れが新製造業の起爆剤になるのではないでしょうか。
誰が発表するにしても、常温核融合が世界に認知されるのは良いことだと思います。
ただ心配なのは、 日本の政治家の動きです。米国は、とっとと原発に見切りをつけてます。賢明な判断です。シェールガスの恩恵という最適な隠れ蓑で、エネルギーの低価格化への備えも少しずつ進んでいるのではないでしょうか。しかし、日本はいまだに負債でしかない原発の再稼働に拘り、旧来ビジネスの権化である電力会社の利権構造を温存し続けています。発表されたとして、今度こそ、冷静に勇気を持って政策判断して欲しいと願っています。
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿