2014年3月16日日曜日

大政龍晋博士の自叙伝にみる放射能無害化の実験結果

大政龍晋社長の自叙伝に放射性セシウムをプラチナに変換するとの記載」の記事で紹介した本が3月上旬に出版されました。私は直接日本テクノ社に予約しておいたのですが、送られてきた本は大政龍信博士のサイン入りでした(^o^)v。既にAmazonにも出ていますので買いやすくなりました(価格1,575円)。


早速読んでみました。
大政博士の波乱に富んだ人生の記述も面白いのですが、本の半分位は、オオマサガス等の今の科学では解明されていない不思議な現象・技術についての説明(データ提示あり)で、私にとってはこちらの方が非常に興味深いものでした。

主張されているテーマは、オオマサガス、二酸化炭素の燃焼(この現象は初めて知りました)、中性電解水(αトリノ水)、放射性物質の核変換による無害化と幅広いのですが、一貫して「攪拌振動」という技術を核にして展開されています。一つの技術を究めて、そこから様々な成果を生み出した事を表したかったために、個々の論文や特許のような形ではなく、あえて自叙伝という形を採られたのではないかと想像します。

さて、ここでは、この本の最大のハイライトと言うべき攪拌振動による放射性物質の元素変換(核変換)のデータについて述べます。

「水の改質方法」という、攪拌振動による核変換を示した特許が、常温での核変換を主張したものである事は拙ブログで以下のように書きました。

本書にも、この実験を開始した経緯が「思いつきで元素変換をする」(P134)に書かれています。2007年頃に140Hz~160Hzで振動する高周波振動撹拌機で純水を20日間ほど処理して、特許に記された核変換のデータを得たとのこと。この発見には大変興奮し驚いたものの、業務に忙殺されてその後の実験は先延ばしになっていたそうです。

実験を再開する契機になったのは311の原発事故です。「放射能無害化を実現できるかもしれない」と思い立たれたのです。2012年10月に、高周波振動撹拌と同時に電気分解を行える「電極兼用型振動撹拌機」を使用して、放射性セシウムで汚染された水を処理する実験を実施。これ以外にも塩化カルシウム試薬や卵殻を使った実験も実施されているのですが、ここでは最も重要な放射性物質低減効果を示す実験結果だけを引用します。以下はP155の「放射能汚染水の無害化処理の実用試験結果」に載っている表です。


この実験では、放射性セシウムが以下のように低減しています。
約13日間で約50%低減(Cs134もCs137も。本文の記載のみ)
約30日間で約74%低減(同上。本文と表に記載)

また、驚くべきことに、どういう核変換かは分かりませんが、白金(Pt)の量が増加しています(1μg/L以下から720μg/Lへ増加)。

通常の壊変だと、セシウム137はベータ崩壊によって短命なバリウム137mになった後、非放射性のバリウムとなり、セシウム134はベータ崩壊によってバリウム134になります。仮に攪拌振動が壊変を加速する効果を持つのだとすると、バリウムが増加する筈ですが、実験結果ではバリウムはむしろ減少しています。非放射性のバリウムもまた核変換されたという事なのでしょうか? 非常に興味深い結果です。

実験論文ではないので、実験環境や水の量等は詳述されていませんが、電気分解によるガス放出があったとしても、これだけの変化が起こるのは、何か未知の反応が起こっている可能性を考えざるを得ないと思います。是非とも本格的な研究機関による追試を期待したいと思います。

以上

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