2015年9月3日木曜日

振動撹拌での常温核変換(元素変換)実験2~塩化マグネシウム水溶液

前回の記事で、塩化セシウム水溶液と塩化銅水溶液の振動撹拌により、新たな色々な元素が検出された実験を紹介しました。今回は、塩化マグネシウム(にがり)水溶液を振動撹拌した実験結果を紹介します。

実験の概要と特徴

実験は前回と同じく以下の手順で行われます。道具立ては非常にシンプルです。
  • 塩化マグネシウム(にがり)水溶液をビーカーに入れる。
  • 大政博士が「触媒」と呼ぶ溶液を添加する。触媒の一つは「重水」です。もう一つの触媒については非公開とされています。
  • パラジウムでメッキした羽根を持つ装置にて振動撹拌する(数時間以上)。(電気分解は行わず振動撹拌のみ)
  • 振動撹拌後に溶液の内容を分析すると、振動撹拌前には無かった元素が検出されています。

実験結果3: 塩化マグネシウム水溶液の振動撹拌

塩化マグネシウム水溶液(30g/L, 3%)に新触媒を添加した上で6時間振動撹拌し、その前後での溶液中のMg, Au, Ag, Cu, P, Alを分析した結果を表3に示します。元々含まれていたマグネシウム(Mg)の量が減少し、りん(P)の量が顕著に増加しているのが分かります。減少量と増加量が1リットル当たり「グラム」のオーダーになっているのが驚異的です。

Figure 3.
塩化マグネシウム水溶液(30g/L)
(Magnesium chloride
water solution)
マグネシウム(Mg)
[mg/l]
金(Au)
[mg/l]
銀(Ag)
[mg/l]
銅(Cu)
[mg/l]
りん(P)
[mg/l]
アルミニウム(Al)
[mg/l]
処理前
(before processing)
3900<0.1<0.1<0.1<0.1<0.1
6時間処理後
新触媒添加
(after 6 hour processing,
with new catalyst)
22000.23130150190017
(測定: 埼玉県産業技術総合センター)
(測定方法: ICP発光分析装置による分析)

マグネシウムは、3900-2200=1700 [mg/l] も減少しています。しかし、新たに検出されたAg、Cu、P、Alの総和は2197 [mg/l]となり、なぜかマグネシウムの減少量を上回る増加を示しています。質量の総和が増えはしないでしょうから、水や新触媒から元素が補充されたのでしょうか? たいへん不思議な結果です。

以下に実験時の写真を示します。振動撹拌後の水溶液が白濁しているのが分かります。


なお、振動撹拌装置については、日本テクノ株式会社のホームページに特許などと共に簡単な紹介が出ています。


以上




0 件のコメント:

コメントを投稿