2014年9月15日月曜日

ドイツのPurratio社では常温核融合装置で中性子線検出?

Vortex-lメーリングリストの投稿で、ドイツのPurratio社が常温核融合技術に取り組んでいることを知りました。尤も殆ど情報は出ていません。英語版のホームページは ここ にあります。初めて知りましたが、ドイツの会社は.agのドメインを使ってるケースが多いらしいですね。


このサイトのテクノロジーのページに、SOLFIREという項目があって、そこからダウンロードできるPDF資料に常温核融合技術の話が出てきます。

まず、各ページに以下のようなイメージが貼ってあって、明確に常温核融合を意図している事が分かります。

新たなエネルギー源としての活用を目指している雰囲気なのですが、他の技術を大きく違うのは、中性子検出の実験結果が載っている点です。過剰熱検出の結果は載っていません。以下の図を見ると、「プラズマ」をONにした時に中性子が検出され、「プラズマ」をOFFにすると中性子が検出されなくなったように見えます。


残念ながら、実験について詳しい情報はなく、以下のような一覧が載っているだけです。これを見ると、カソード電極にパラジウム、アノード電極に中空の銅を使って、放電させているところに水蒸気を吹き込むような機構に思えます。これまでの他の常温核融合研究では見かけた事がないような方式だと思います(これは私の知見が狭いだけかもしれません)。

またまた楽しみな企業が出てきました。今後の展開に期待したいと思います。

以上

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