2016年10月9日日曜日

ICCF21は2018年6月に米国Raleithにて開催

Cold Fusion Timesのページに、Dr. Jean Paul BiberianによるICCF20参加レポートの英訳版が掲載されています。その中に、次回ICCF21の開催について言及がありました。
The day ended with the traditional gala dinner. On this occasion, it was announced that ICCF21 be held in June 2018 in Raleigh, North Carolina, organized by Industrial Heat. There will also be a workshop in Siena in Italy in May 2017.
これによると、ICCF21は、2018年6月に米国ノースカロライナ州Raleigh(ローリー)にて開催されるとのこと。驚いた事に、主催者はIndustrial Heat社です。
また、2017年5月にイタリアのシエナでワークショップが開催されるとのこと。


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ICCF20は19カ国から150名の参加でした

10月2日~7日の1週間、仙台で開かれていた国際常温核融合学会第20回大会 ICCF20 が盛況のうちに終了しました。

事務局として多大な貢献をされたクリーンプラネット社のFacebookに以下の投稿がありました。19か国から約150名の参加者があったとの事。私は1日だけ参加させていただきましたが、活発な質疑応答が行われる良い学会でした。


この学会は、欧州・米国・アジアの3極での持ち回り開催となっており、アジア地区には、日本の他に、ロシア・中国・韓国・インドに開催実績があります。だいたい、1年半の間隔で開催されているので、次の日本開催は20年後くらいになるかもしれません。今回参加できたのは幸運だったと思います。

運営に尽力いただいた、岩村康弘先生、笠木治郎太先生ほか東北大学電子光理学研究センターのメンバーの方々や、協賛組織の方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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2016年10月2日日曜日

Jean-Paul Biberian博士によるSSICCF20の参加報告

常温核融合研究者として著名なJean-Paul Biberian博士によるSSICCF20の参加報告がブログに公開されています。但し、フランス語なので、Google翻訳の助けを借りて内容を想像するしかありませんが・・・。MFMPは、この報告から中国では4つの大学で公式に常温核融合の研究が進められており、その他にも民間の組織が研究しているようだ・・・と言っています




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SSICCF20での岩村康弘博士の発表要旨

SSICCF20では東北大学の岩村康弘博士の発表もありました。以下がアブストラクトの前半です。


東北大学電子光理学研究センターの凝縮系核反応研究部門での進捗状況について興味深い内容が書かれていますので、以下に引用します。日本語は私の感想です。

1) Anomalous excess heat generated by the interaction between nano-structured Pd/Ni surface and D2/H2 gas was observed. These experiments are based on Mizuno’s experiments [1]-[2]. Recently, our experimental set-ups have been improved to be able to make experiments under high pressure D2/H2 gas up to 0.3Mpa.

パラジウム/ニッケルのナノ構造を持った金属表面と重水素/軽水素による過情熱検出は順調に進んでいるようです。これは水野忠彦博士の考案した実験方式に基いていて、これを改良しているようです。

2) Replication Experiments based on Kitamura and Takahashi’s work [3] were performed at Tohoku University. Anomalous heat generation using Nickel-based binary nanocomposites and hydrogen isotope gas was reproduced.

日経新聞の記事の中に、より安価な材料での実験を行いたいという趣旨の事が書いてありましたが、これが該当するのかもしれません。北村博士と高橋博士の実験方法を使って、ニッケルと軽水素を使っての過情熱生成が再現できているようです。

3) 141Pr was confirmed by Rutherford Backscattering Spectroscopy with the statistical significance of about 2.5. 141Pr is supposed to be a transmuted isotope from Cs using Pd/CaO multi-layer foil with D2 gas permeation [4]-[5]. RBS has never been applied to detection of 141Pr, although 141Pr we detected by XPS, ICP-MS, SIMS, TOF-SIMS and XRF [4]-[5].

私としては、この元素変換実験の進捗も大いに気になっていました。パラジウムと酸化カルシウムの多層箔を用いたセシウムの元素変換実験では、プラセオジム141が有意に検出されているとのこと。

4) Transmutation experiments of stable Se, Zr and Pd were performed. The aim of these experiments is to transmute long lived radioisotopes (107Pd, 79Se, 93Zr and 135Cs) into stable ones.

セレン、ジルコニウム、パラジウムの安定元素についても実験が行われているようです。目標は、取扱が厄介な長寿命放射性元素を安定元素へ変換する事だと。期待しましょう。


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SSICCF20のAbstracts公開

ICCF20に先立って、9月末に中国の厦門で開かれていたICCF20のサテライト・シンポジウム(SSICCF20)のAbstractsが以下に公開されています。



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いよいよ明日より仙台にてICCF20開催

いよいよ明日10月3日から仙台にて国際常温核融合学会第20回大会(ICCF20)が開催されます。世界中から常温核融合の研究者が集まる会議です。楽しみですね。


Martin Fleischmann Memorial Projectのメンバーも既に日本に来ているようです。以下の動画がFacebookに投稿されていました。


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2016年9月18日日曜日

中国で開催されるICCF20のサテライト・シンポジウムのプログラムが公開されました(2)

昨日、SS-ICCF20(ICCF20のサテライト・シンポジウム)のホームページへのアクセスが不調だったのですが、今日は快調にアクセスできました。暫定版として公開されている公式のプログラムは以下のようになっています。


中国厦門(アモイ)での開催ということで、中国の研究者の発表が多くなっていますが、以下が面白いと思いました。日本語は私のコメントです。

  • J. F. Geneste (Airbus Group, Toulouse) Symmetry, entropy and order
    エアバス社の研究者ですね。
  • Y. Iwamura (Tohoku U, Sendai) Anomalous heat generation and nuclear transmutation experiments at condensed matter nuclear reaction division of Tohoku university
    ICCF20の企画運営の中心にいる岩村康弘博士の発表です。仙台より一足早く概要を知ることができるかもしれません。
  • M. A. Halem (LENR-Invest LLC, New York) Validation of brillouin energy corporation hydrogen hot tube experiments
    常温核融合ベンチャーであるBrillouinエネルギー社からの発表です。
  • J. Tian (CUST, Changchun) Cold fusion research in CUST: past, present and future
    私は初めて知りましたが長春理工大学(CUST)でも常温核融合研究をやっているようですね。
ちなみに、長春理工大学は1958年創立で2万人以上の学生が在籍する大きな大学のようです。常温核融合研究へのコミットがあると嬉しいですね。



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