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2015年7月26日日曜日

Nagel博士によるICCF-19の概要紹介

常温核融合を取り扱う科学雑誌Infinite Energyの122号に、「Scientific and Commercial
Overview of ICCF19」と題したICCF-19の概要紹介記事が載っています。著者は、David J. Nagel博士です(Nagel博士は、George Washington Universityの教授であり、常温核融合ベンチャーのNUCAT Energy LLC (nucat-energy.com)を設立したことでも知られています)。


ICCF-19の概要紹介記事は以下のURLで無償公開されています。
http://www.infinite-energy.com/images/pdfs/NagelICCF19.pdf

小見出しを拾い出してみました。たいへん広い範囲で議論が行われたと感じます。時間はかかりますが、ボチボチと興味を惹かれる所を読んでみたいと思います。

Status of the Field
Start of the Conference
ICCF19 Activities on LENR Commercialization
Excess Heat with Electrochemical Loading
Excess Heat with Gas Loading
Excess Heat from Plasma Experiments
Transmutations
Particle Emission and Impact Experiments
Radio Frequencies in LENR Experiments
Materials Studies
Theoretical Papers: Introduction & Major New Ideas
Theoretical Papers: Continuing Studies
Additional Theoretical Models
Computational Material Science
Data Analysis
Engineering and Applications
Miscellaneous Topics
LENR Academic Research Programs
Other Aspects of ICCF19
Conclusion
Acknowledgements
References

以上

2015年6月6日土曜日

2015年5月14日「凝縮系核科学の現状と将来」コロキウムの講演ビデオ

2015年5月14日に、東工大の大岡山キャンパス蔵前会館にて開催された「凝縮系核科学の現状と将来」というコロキウムでの講演ビデオが公開されました。

長年にわたって常温核融合研究を積み重ねてきた一流の研究者たちによる日本語の講演です(Nagel博士の講演は英語)。日本人に理解しやすい講演ビデオが公開されたのは、たいへん大きな意味があると思います。公開してくれたClean Planet社と、講師の皆様に感謝します。

講師と概要


吉野 英樹 氏(株式会社クリーンプラネット 代表取締役社長): 開会の挨拶

小栗 慶之 博士(東京工業大学教授): 開会の挨拶


笠木 治郎太 博士(東北大学 名誉教授): 凝縮系核反応~常温核融合ミラクルへの挑戦


高橋 亮人 博士(大阪大学 名誉教授): 熱発生実験の現状と今後(1/2)

高橋 亮人 博士(大阪大学 名誉教授): 熱発生実験の現状と今後(2/2)


岩村 康弘 博士(東北大学 特任教授): 凝縮系核反応~共同研究部門の目指すもの


Professor David Nagel explains LENR in Tokyo (1/2)


Professor David Nagel explains LENR in Tokyo (2/2)



以上

2015年5月17日日曜日

東工大・原子炉研コロキウム「凝縮系核科学の現状と将来」が開催される

2015年5月14日に、東工大の大岡山キャンパス蔵前会館にて、「凝縮系核科学の現状と将来」というコロキウムが開催されました。その前日には、東北大学の電子光理学研究センターで、凝縮系核反応共同研究部門の設立を記念したミニシンポジウムが開催されており、講演者の笠木博士らは、仙台から移動して来られたようです。



5月13日、14日の2日間に渡って、シンポジウム「常温核融合の現状と未来」を、東北大学、東工大と開催致しました。平日の午後の開催にもかかわらず、おかげさまで、160人を超える日本の産官学を代表するオピニオンリーダーの方々にご出席いただきま...
Posted by Clean Planet Inc. on 2015年5月17日


私も仕事を休んで参加してきました。会場には、目視で80名くらいの出席者がいたと思われます。最初の挨拶で、意外に産業界からの出席者が多いという発言がありました。日本でもビジネスマンの方が敏感に反応しているようです。

会議のプログラムは以下の通りです。

日時: 2015年5月14日(木) 13時~17時
場所: 東京工業大学蔵前会館ロイヤルブルーホール (13時~16時 講演)
     同上 2階 大会議室 (16時~17時 懇親会・ディスカッション)

司会: 伊藤岳彦(東北大学客員准教授)
挨拶: 小栗慶之(東京工業大学教授)
     吉野英樹(株式会社クリーンプラネット 代表取締役社長)

はじめに: 笠木治郎太(東北大学名誉教授)
金属凝集系と水素の異常発熱: 高橋亮人(大阪大学名誉教授)
凝縮系核変換の現状と今後の展開: 岩村康弘(東北大学特任教授)
Low Energy Nuclear Reactions: Robust Results, Promising Potential and Critical Challenges: David Nagel (Professor. George Washington University)


講演には質疑の時間があり、幾つか興味深い議論がありました。一つは、「こんなに驚くべき結果が出ているのに、なぜマスメディアは取り上げないのか?」というものです。うまく答えておられましたが、この質問は、本来はこの会場に来ていないマスメディアの「科学ジャーナリスト」の方々に向けられるものだと思います。私は、日本の大方の科学ジャーナリストは権威付けられたものしか報道しないから、というのが答えだと思ってます。
また、別の質問で、岩村博士が色々な元素の変換を試す中で、非放射性の元素から放射性の元素が生まれた事はないのか、というものがありました。岩村博士によると、残念ながら、今まで、変換先の元素として放射性元素を検出したことは無いとの事。仮に放射性元素が生じにくいのだとすると、そこには常温核融合のメカニズムの秘密が隠されているかもしれませんね。

いずれにしても、このような学術会議が日本で開かれるようになった意義は大きいと思います。今後も継続して開催されるよう期待しています。

以上