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2015年11月8日日曜日

中国の白石山に開設された中国・米国科学技術国際イノベーションパークのテーマの一つは常温核融合(2)

前回の記事で紹介した中国の白石山に設立された国立米中科学技術国際イノベーションパークの開所式で使われたと思われるプレゼン資料が以下に公開されています(ファイルの日付が古いのが気になりますが)。

http://chinauspark.com/appUpdata/file/20140925/20140925152226_9375.pdf

興味深い中身なので、簡単に紹介します。
1ページ目: LENR(Low Energy Nuclear Reaction)のことを、あえて「LENR – Low Energy Nickel Reaction」としてニッケルを使う反応であることを強調しています。

2ページ名: 「第三次工业革命的基础」・・・第三次産業革命の基礎だと言ってますね。
3ページ目: 常温核融合の利点が挙げられています。温室効果ガスを出さない、放射性廃棄物を出さない、石油やガスを必要としない。
4ページ目: 太陽光発電や風力発電と比べて接地面積が遥かに小さいことをアピール。
5ページ目: コストを比較しています。図では3セント/kWhになってますが、脚注で、これは高めの見積もりであり、1.5セント/kWhくらいまで下がるだろうと言ってます。
6ページ目: 世界のエネルギー消費量を示し、この内、発熱と電気で消費される64%に常温核融合技術が適用できると言ってます。かつ、既存設備の改修で対応できると。
7ページ目: 適用方法が挙げられています。基本は発熱と(熱による)発電ですね。そして、発展途上国に適していると。
8ページ目: 発生する熱量は(入力の)3倍から20倍と幅がある表現になっています。温度は、120℃から500℃であると。
9ページ目: スケールアウトできることを示しているのでしょう。20フィートコンテナ(1MW相当)を200台で200MW、600台で600MWだと示しているようです。
10ページ目: このページが非常に興味深いです。第一段階は既存市場への適用で、まず石炭発電を置き換え、800コンテナを手始めとして、毎四半期に1万コンテナずつ供給すると書いてあるようです。そして、第二段階は、エンジンブロックとして組み込めるような形態への進化を考えているようです。

以上

中国の白石山に開設された中国・米国科学技術国際イノベーションパークのテーマの一つは常温核融合(1)

2014年5月にアンドレア・ロッシ氏のE-Cat技術に投資するIndustrial Heat社のDom Darden社長が、中国の天津に常温核融合の研究施設の開所式に参列したというニュースがありました(中国天津ニッケル水素(常温核融合)研究センター設立)。どうやら常温核融合の研究やビジネスで何らかの協調活動を行っているらしいと推測していましたが、それを裏付けるニュースが公式に発表されました。

本件については、E-Cat Worldの記事が情報をまとめてくれています:
Industrial Heat Slideshow Posted
http://www.e-catworld.com/2015/11/06/industrial-heat-slideshow-cobraf-com/

以下の写真をご覧ください。中国語で「白石山国家中美科技国际创新园」で表記されている施設の開所式でトム・ダーデン氏が握手しています。日本語だと「白石山 国立米中科学技術国際イノベーションパーク」といったところでしょうか。


この施設の紹介記事を見ると、ニッケルを使った熱生成炉という表現が出てきます。トム・ダーデン氏が協力している事からもE-Catの活用がテーマなのは明らかです。

Park Profile - Park Profile - Baishishan national Sino-US Science and Technology International Innovation Park
http://www.bsscustip.com/intro.aspx
Baishishan national and international content of Sino-US Science and Technology Innovation Park building includes research and development park, manufacturing park, the World Innovation Forum permanent venue like. The total area of ​​14.5 square kilometers. Including R & D manufacturing 7.25 square kilometers, the World Innovation Forum venue, commercial, residential, tourism and other ancillary facilities 7.25 square kilometers. Settled early projects include "Industrial reaction heat energy use Nickel" project, "American HANKOR new fireproof materials," project, "Israel NPG natural poultry breeding technology projects," "Hughes satellite operations center", "ITURAN" car network, "China Telecom pico base station "satellite application industry base, the transfer mobile video Internet content distribution platform," iron "satellite industry base," L-band multimedia transmission network "industrial base," Beidou satellite "civilian commercial operation projects.
2014年4月15日の写真も掲載されていて、ここにもトム・ダーデン氏が写っています。長い時間をかけて準備してきた事が伺えますね。


開所式で発表されたと思われる資料も見つかっています(ファイル名の日付が古いのが気になりますが内容はE-Catに関するものです)。非常に興味深い内容なので、別途記事にしようと思います。それにしても、国策で設置する中・米共同の産官学複合施設に常温核融合炉がテーマとして組み入れられているのには驚きます。世界は静かに常温核融合のある世の中を目指して動き出しているようです。



以上