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2015年9月9日水曜日

Dr. Ryushin Ohmasa's new nuclear transmutation experiments by cavitation

This is the English version of the article.  I add some information for foreign readers.

President of Japan Techno Co., Ltd. , Dr. Ryushin Ohmasa, has been pursuing a strange phenomenon occurred by Ohmasa-gas (special type of HHO gas) or cavitation generation process  by vibration stirring apparatus.  For example, "NHK world" reported his experiment as below.



I got new experiment results showing Low Energy Nuclear Transmutation from him, then I will introduce one of the results here.


Overview of the experiment


The aqueous solution of cesium chloride or copper chloride were stirred in 6 hours by his special vibration stirring apparatus, then tremendous amount of new elements emerged  in the solution.  For example, 70 [mg/l] Au (gold) emerged in the solution after 6 hours vibration stirring.  It's amazing amount !  


Process

  1. Prepare 2 [l] of cesium chloride aqueous solution or copper chloride aqueous solution in a beaker.
  2. Add solution called as "catalyst" by Dr. Ryushin Ohmasa into the beaker.  One type of the "catalyst" is heavy water (D2O), he said. He does not disclose another "new catalyst".
  3. Power vibration stirring apparatus on and continue to vibrate in 6 hours.

Features of the vibration stirring apparatus

  • The apparatus was created by Dr. Ryushin Ohmasa and was patented by him.
  • The wings of vibration stirring device are plated with "palladium".
  • Electrolysis is not performed.  

Result 1:  case of cesium chloride aqueous solution

The aqueous solution of cesium chloride (10g / L, 1%) with "catalyst" was stirred in 6 hours.  After the process,  in the solution, new elements were detected by inductively coupled plasma atomic emission spectrometer such as Au, Ag, Pt, Cu, Ni and W shown in Figure 1. You can see that a significant amount of metal elements  are detected, particularly in the case of  "new catalyst". 


Figure 1.
塩化セシウム水溶液(10g/L)
(Cesium chloride
water solution)
金(Au)
[mg/l]
銀(Ag)
[mg/l]
白金(Pt)
[mg/l]
銅(Cu)
[mg/l]
ニッケル(Ni)
[mg/l]
亜鉛(Zn)
[mg/l]
タングステン(W)
[mg/l]
処理前
(before processing)
<0.1<0.1<0.1<0.1<0.1<0.1<0.1
6時間処理後
普通触媒添加
(after 6 hour processing,
with normal catalyst)
20110.90.70.9<0.10.3
6時間処理後
新触媒添加
(after 6 hour processing,
with new catalyst)
70272.52.220<0.12


Result 2:  case of copper chloride aqueous solution

The aqueous solution of copper chloride  (8g / L, 0.8%) with "catalyst" was stirred in 6 hours.  After the process,  in the solution, new elements or change of amount were detected by inductively coupled plasma atomic emission spectrometer such as Cu, Au, Ag, Ni and Zn shown in Figure 2.  While the amount of Cu decreased, Ag increased significantly.

Figure 2.
塩化銅水溶液(8g/L)
(Copper chloride
water solution)
銅(Cu)
[mg/l]
金(Au)
[mg/l]
銀(Ag)
[mg/l]
コバルト(Co)
[mg/l]
ニッケル(Ni)
[mg/l]
亜鉛(Zn)
[mg/l]
ガリウム(Ga)
[mg/l]
処理前
(before processing)
3100<0.1<0.1<0.10.3<0.1<0.1
6時間処理後
普通触媒添加
(after 6 hour processing,
with normal catalyst)
28002.52.2<0.12.5<0.1<0.1
6時間処理後
新触媒添加
(after 6 hour processing,
with new catalyst)
250020170<0.17.80.3<0.1

Movie

You can see the experiment situation by the following video.
  • Cloudiness of the aqueous solution begins at about 37 minutes to 40 minutes from the start.
  • More cloudiness begins at about 1:07 from the start.
  • Further cloudiness begins at 1:13 to 1:15 from the start.
  • Temperature change (boiling) is not observed. 



2014年3月2日日曜日

ナノ銀除染実験に関する補足情報(QA)

ナノ銀除染について、幾つか分かった事があるのでQA形式でまとめます。
(追記&修正あり 2014-3-2)

Q: ナノ銀除染実験に使われているナノ銀はどのメーカーのものですか? 

A: 阿部宣男博士に確認したところ、以下のUFS-REFINE株式会社(以降UFS社と略す)のナノ銀「ウルトラファインシルバー」を使っているとの事です。但し、担持材については、阿部博士が色々と新規に考案されているため、実験に使われたものとしては、UFS社からはコラーゲン担持ナノ銀しか手に入りません。



UFS社ではコラーゲンに担持させたUFS-CW20Fという製品と、タルク(滑石)に担持させたUFS-TP300という製品を販売しています。UFS社に確認したところ、残念ながらUFS社では小売はしていないそうです。個人が入手するためには、UFS社から製品を仕入れている会社で小売している所を探す必要があります。小売価格では、数万円/Kgくらいではないかとの事でした。
阿部博士によると、茨城大学発のベンチャー企業「(有)ルシオラ」で有償サンプルとして扱っているそうです。(私自身はまだコンタクトしていません)
http://www.luciola.co.jp/ ルシオラ社では既に取り扱いをやめているようです。

UFS社のナノ銀は、以下に引用したUFS社の説明にあるように、粒子の直径が2nmから8nmと非常に小さい(平均粒子径5nm)のが特徴とされています。(岩崎信博士は、ナノ銀粒子の直径を4nm〜5nmと書かれています)
その結果、極めてデリケートな物性と高いエネルギー準位にあるUFSをそのままの状態に保持し、その抗菌機能を安定的に利用するための新しい担持技術の開発に成功したのです。 UFSとは特許製法で純銀を極限まで小さく(2nm~8nm)することで、銀の電気的エネルギーを最大限に高めたものです。 
これに対して、例えば以下のアルドリッチ社で売っているナノ銀だと、直径10nmのものまでしかリストに挙がっていません。 
http://www.sigmaaldrich.com/japan/materialscience/nano-materials/silver-nanoparticles.html

Q: 「担持」とはどういう事ですか? 

A: 上記のUFS社の説明のページから引用します。ナノ銀単独では凝集してしまうので、必ず何らかの物質にくっついた状態で提供されるようです。どのような担持材を使うのかは、どのような環境で利用するのかによって判断するようです。 
(※)[担持] 純銀微粒子は、単独ではナノサイズを維持することができず、凝集により瞬時にミクロンサイズ以上の粒子になってしまいます。それを防ぐために異なる固体物質にナノサイズ銀粒子をファン・デル・ワールス力の静電引力を利用して吸着させたのです。これを担持と呼びます。 丁度磁石に吸い寄せられたような状態をイメージして頂くとわかりやすいかも知れません。 UFSは、ナノ化した銀を化合物でもイオンでもなく純銀として保持しています。 ちなみに「CW-20F」には、1cc中に1200兆個以上の超微細純銀粒子(平均5nmとして換算)が入っていることになります。 

Q: UFS社はなぜコラーゲンやタルクのようなものに担持させるのですか? 

A: おそらく化粧品製造で抗菌剤として利用されているパラベン、フェノキシエタノールなどの代替を狙っているからだと思われます。 
Google検索で見つけた「爽快フット」という靴の消臭剤の広告を見ると、どうやらタルク担持ナノ銀に香料を混合したもののようです。こういった用途が典型的な狙いの一つではないかと思います。 
http://drshunon.shop26.makeshop.jp/html/page3.html

Q: ナノ銀は安全なのでしょうか? 

A: UFS社のWebサイトに安全性を説明したページがあります。それによると、「急性経口毒性、皮膚一次刺激性、眼刺激性、皮膚感作性、変異原性の5項目に渡りGLP対応試験施設に於いてOECDガイドラインに準拠して試験を実施し、安全性を確認しています」との事です。


但し、ナノ銀の持つ強力な殺菌力が生体に対して悪影響を及ぼす懸念の指摘もあり、上記情報だけでは安全とは判断できないと思います。少しGoogleで検索するだけでも以下のような文献が出てきますので、特に環境への散布については注意が必要だと思います。

http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/project/nano_silver.html
ナノテク研究プロジェクト ナノ銀:殺菌・抗菌剤

http://archives.shiminkagaku.org/archives/csijnewsletter_010_kobayashi_02.pdf
ナノシルバー抗菌剤の安全性評価
東京理科大学ナノ粒子健康科学研究センター 小林 剛

Q: ナノ銀除染について特許は出ているでしょうか?

A: 阿部博士に確認したところ、2件の特許を出願されているそうです。特許電子図書館で「阿部宣男」で検索すると以下のような特許がリストされますが、まだ公開されていないようです。

項番
公開番号/登録番号
発明の名称
1.
日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法
2.
バーチャルオーロライルミネーションシステム
3.
ホタルの発光パターン再現システム及びその再現方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体
4.
ホタルの累代飼育システム及び方法
5.
複合循環抗菌による尿石形成・付着防止具及び複合循環抗菌による尿石形成・付着防止システム
6.
船舶バラスト水浄化処理システム

Q: これまでの実験では放射性物質による汚染水や汚染土壌を使っていますが、純粋な放射性セシウムなど研究用に提供されているサンプルを使っていないのは何故ですか?

A: 放射性物質のサンプルを入手して実験に供するためには、適正な管理体制や資格が必要になるらしく、それなりの実験室を持った研究所や大学でないと難しいようです。逆に、汚染水や汚染土壌が、居住環境ですぐに手に入ってしまう今の環境が異常という事なのでしょう。

Q: これまでの実験では、放射線低減後の元素分析はされているのでしょうか?

A: いいえ、まだ行われていません。岩崎博士に確認したところ、岩崎博士もやりたかったそうですが現在手持ちの装置(実験に用いた測定器)では不可能だったとの事です。また、土壌を対象とした実験では、入っている物質の種類が多すぎて、精度を上げるのが難しいのではないでしょうか。前のQで挙げたように、より純粋な放射性物質を対象として実験を行えれば、元素分析にも意味が出てくると思います。今後の追試に期待したいと思います。

Q: LENRだと想定した場合、岩崎信博士の実験では過剰熱は検出されているでしょうか?

A: 確認していませんが、おそらく熱量測定は行なっていないと思います。
これも追試へ期待したいところですが、従来の常温核融合(LENR)実験に比べると、指標としての熱量の重要性は下がると思います。 熱量測定は行なわれていません。試算してみると、実験に使っている汚染土壌ぐらいでは、含まれている放射性セシウムがとても微量なので、有意な熱量を測定するのは困難だと思います。従来、明白な異常性(化学反応では不可能だということ)を示すための指標としてLENRの実験では過剰熱測定が定番となっていました。これは、核反応の従来の指標である中性子線やガンマ線などの検出がLENRでは難しいという事情による所が大きいと思っています。
しかし、今回の場合、放射線量のドラスティックな低減という非常に分かりやすい指標が出てきた事と、311福島原発事故以降の世界にとって非常な重要なテーマとなった放射性物質低減という課題解決へ直結する事から、従来とは指標の優先順位が変わってくると思います。
尤も、調べるに越した事はありません。今後の追試に期待したいと思います。

Q: なぜこんな簡単な現象が発見されなかったのでしょうか?

A: ナノテクノロジーが発達した後に起こった初めての大規模な原子炉災害が福島原発事故でした。LENRの再現性を上げるのには、金属のナノ粒子が大きな役割を果たしているのは既に良く知られています。ナノ銀粒子を放射性物質に当ててみる・・という実験が(不幸にも)簡単にできてしまえる環境になった事が背景にあります。そして、こんな事が起こる筈がない、という常識に囚われず、目の前で起こっている実験事実を重視する阿部宣男博士の研究態度が発見を深める要因になったのだと思います。

以上