ラベル Jed Rothwell の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Jed Rothwell の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年12月7日日曜日

水野忠彦博士の常温核融合実験の熱量測定検証

Cold Fusion Now!のJCF-15のレポートにも少し触れられていたのですが、水野忠彦博士が開発している常温核融合装置について、その熱量測定の方法を詳細に記したJed Rothwell氏のレポートが公開されました。
http://lenr-canr.org/acrobat/RothwellJreportonmi.pdf

中身を読む能力と気力がないので、写真だけをパラパラと見ただけですが、それだけでも面白いので、興味のある方は是非ご覧ください。例えば、以下のような装置の写真が載っています。
常温核融合を調べるまでは、熱量の正確な測定がこんなにも注意深く行う必要のあるものだとは思ってもいませんでした。奥の深さに驚いてしまいます。


レポートの中にリンクが記載されていますが、測定の生データやグラフもExcelシートとして公開されています。データが公開されるのは、素晴らしいことだと思います。
http://LENR-CANR.org/Mizuno/Mizuno2014-10-16.xlsx
http://LENR-CANR.org/Mizuno/Mizuno2014-10-20.xlsx
http://LENR-CANR.org/Mizuno/Mizuno2014-10-21.xlsx
http://LENR-CANR.org/Mizuno/Mizuno2014-10-22.xlsx
http://LENR-CANR.org/Mizuno/Mizuno2014-10-24.xlsx
http://LENR-CANR.org/Mizuno/Mizuno2014-11-20.xlsx

以上

2014年5月24日土曜日

未来は思っているよりうまくいくかも

Jed Rothwellさんが、2012年に韓国で開かれた国際常温核融合学会 第17回大会で発表された時の資料の日本語版が公開されました。

題名は「未来は思っているよりうまくいくかも」です。以下のリンクからダウンロードできます。講演ビデオは ここ から見られます。
http://www.lenr-canr.org/acrobat/RothwellJthefuturema.pdf

常温核融合の研究者は、技術的な課題を熟知しているだけでなく、回りからの非難や政治的な圧力を感じているため、常温核融合の未来について悲観的になりがちである。
しかし、常温核融合の利点、つまり、エネルギー源として、柔軟で拡張性があり、安全で使いやすく無排出で、化学燃料よりエネルギー密度が何百万倍もあり、24時間連続運転できる…といった事が理解されれば、科学者の悲観的な予想よりずっと早く普及するだろう。
常温核融合の主要な論文を収録しているインターネットライブラリ LENR-CANR.org には、毎週数千人のアクセスがあり、常温核融合への関心の高さをうかがわせる。実は世の中には常温核融合に注目している人達が沢山いるのだ。未来は思っているより、ずっと明るいかもしれない。

といった事が書いてあります。PDFで11ページなので、どうぞ気軽にダウンロードして御一読ください。

以上

2014年4月20日日曜日

Jed Rothwell氏の「常温核融合の文献と歴史からの教訓」

インターネット上の常温核融合論文ライブラリ lenr-canr.org を管理されているJed Rothwell氏が昨年に開催されたICCF-18で発表した時の資料の和訳が公開されました(PDF版をダウンロード可)。
英語版は、Lessons from cold fusion archives and from history から、
日本語版は、常温核融合の文献と歴史からの教訓 からダウンロードできます。

15ページの文献ですが、常温核融合について非常に興味深いエピソードが沢山つめ込まれています。私が興味を惹かれたのは、再現に失敗した例として挙げられたカミオカンデの実験例です。何が失敗の原因なのか知りたいと思っていたのですが、その答えが書いてありました。(興味のある方は上記の日本語版をお読みください)

この手の失敗は常温核融合の歴史の中で繰り返されてきたようです。初期の電気分解方式の常温核融合の研究には、少なくとも核物理と電気化学の知識が必要でした。でも、両方の知識を兼ね備えた科学者はおらず、片方について生半可な知識しかもたずに実験を行うと失敗します。常温核融合の研究には、複数の異なる分野の専門家の協力が不可欠なのです。

発表の模様は以下の動画で見ることができます。

最後に要約を引用します。

常温核融合の文献と歴史からの教訓

要約

常温核融合の研究分野はやや混沌とした状態である。実験結果は一貫性がない場合もあれば、まったく矛盾した結果の場合もある。いろいろな理論が提案されているが一般に受け入れられているものがない。しかし、歴史を顧みると、新発見の研究分野に起こるこういう混乱は問題ではなくて、むしろ健全な証拠だと言える。プラズマ核融合などの定着した分野は幅広い合意としっかりした理論的基礎があるにも関わらず、あまり進展がない。私たちは、混沌を受け入れ、喜ぶべきである。

混乱とした状況にもかかわらず、論文や報告には、常温核融合が本物であることの証拠が示されており、再現する方法も説明されている。

文献には失敗に終わった実験が数多く掲載されている。その失敗には二種類ある: 素人の単純ミスと勇敢な試みである。カミオカンデの地下観測装置で行った実験で はパラジウムを素手で持ち出したりして、多くの単純なミスを起こした。こんな間 違いを避けるためには、まず教科書を読むことと、LENR-CANR.org に収録された 過去の論文や報告を読むこと、電気化学者の助言を得ることである。勇敢な試みの 例としてスリニバサン(Srinivasan)の報告を挙げよう。スリニバサンはミルズが報 告したニッケルで発生する過剰熱をインドの BARC 国立核エネルギー研究所で再現 した。BARC で得た結果をもう一度 SRI で再現しようとして 6 か月苦労した挙句、 有意な結果を得られなかった。そのため、BARC で得られた前の結果も問い直すべ きだと判断した。これこそ本当の探究心の現われだ。こんな失敗のおかげで成功が 生まれるだろう。

最後に、研究には警戒すべきことがある。それは広く信じられている根拠のない仮定に捕まってしまうことだ。誰でもその仮定が当たり前のことだと思い込んでいるから、疑問に思わないわけだ。間違いだと気が付かない。最後の章で遺伝学の歴史からの例をあげる。我々は、常温核融合研究の進歩が、そのような仮定によって遅れないことを望む。

以上

2012年11月19日月曜日

LENR-CANR.orgの運営費を寄付しましょう

常温核融合についての論文やレポートを見たいと思ったら、まず訪れるべきなのは、
http://lenr-canr.org/
です。このサイトから1000以上の学術論文を無償でダウンロードする事ができますし、3500以上の資料のインデックス情報を自由に検索できます。常温核融合研究の知識の宝庫と言って良い場所です。

さて、このサイトを運営し、論文やインデックス情報の登録という地道な作業を続けておられるジェト・ロスウェル氏(Jed Rothwell氏)が、サイトの運営費用の寄付を募っています。運営に貢献したいと思われる人は、是非、寄付を検討してみてください。ジェトさんのオススメは、$10、$20、または$30です。このサイトにはとてもお世話になっているので、私も$20を寄付してきました。日本円にすると約1600円。今までに得た情報から考えると、随分安い対価だと思っています。

但し!、日本からでは、以下の「Donate」ボタンを押しても送金できないようです。米国では税の控除が受けられる寄付金として扱われるようなのですが、その仕組が日本とは連動していないためか、PayPalで送金しようとしてもシステムから拒絶されてしまいました。

Jed Rothwell氏に尋ねて、日本からの送金方法が分かりましたので、この後に解説します。日本から送金される人はご注意ください。日本では税の控除対象とはなりませんので、その点についてもご注意ください。
また、寄付に関して私は一切の責任を持ちません。寄付をされるあなた自身が寄付して良いかどうかを責任持ってご判断ください。


日本からの送金方法(PayPalの場合)


PayPalでは、PayPalのアカウントを持っている人・組織に対しては、そのメールアドレスを指定すれば送金できるようです。この方法で、寄付受付をしているNew Energy Foundation(非営利団体)に送金できます。New Energy FoundationのGeneral ManagerであるChristy Frazier氏に確認した所、この方法で送金すれば、LENR-CANR.orgへの寄付として認識されるそうです。以下、そのメールアドレスと送金方法です。

  • PayPalにログインします。
  • PayPalのメニューの中に、「支払い」というタブがあるので、これをクリックしてください。支払いの画面が現れる筈です。
  • 支払い画面で、「宛先」に「staff<アットマーク>infinite-energy.com」というメールアドレスを指定してください。(<アットマーク>は@に置き換えて入力してください)
  • 更に支払い画面で、「金額」に寄付する額(例えば20)と、通貨(USD)を指定してください。支払い種類を選択するようになっていますが、これは何を指定するのが正しいのか分かりません。私は「サービス」を選択しました。
  • これで「続行」を押せば、確認画面が出てくる筈です。送る時に、メッセージを添える事もできます。



寄付を募るサイトからの記事の引用と勝手な和訳

LENR-CANR.ORG YEAR-END FUNDRAISING CAMPAIGN
LENR-CANR.ORG年末募金キャンペーン

Please make a tax-deductible contribution to lenr-canr.org. Suggested donation amounts are $10, $20 or $30, but any donation is greatly appreciated.
どうぞ税控除が受けられるLENR-CANR.orgへの寄付をお願いします(★日本では税控除は受けられません)。お勧めする寄付額は$10, $20又は$30ですが、もちろん、どのような額でも喜んで受け取ります。

LENR-CANR.org is an online library of cold fusion papers. We have over 1,200 full text papers and a bibliography listing 3,933 items. Our readers are mainly scientists, engineers and university students. Readers downloaded 401,196 papers in 2011, nearly 8,000 per week on average.
LENR-CANR.orgは常温核融合論文のオンラインライブラリです。1200のフルテキストの論文と3933の項目からなる書誌情報を提供しています。主な利用者は科学者、エンジニア、大学の学生です。2011年には401,196回のダウンロードがありました。これは平均して週8000回に相当します。

Our annual expenses to maintain the website are around $10,000, which consists mostly of office expenses and travel. For the last several years, generous donations from the New Energy Foundation have covered about half of this cost. This year we are asking readers to chip in as well.
ウェブサイトの年間運営費用は約10,000ドルです。主たる用途は、オフィスの賃貸料と旅費です。この数年間は、New Energy Foundationが半分を気前よく寄付してくれていました。今年は、利用者のみなさんにも寄付をお願いする事にしました。

Your donation will be tax-deductible because it will be received by the non-profit New Energy Foundation, earmarked for LENR-CANR.org. Please do your part in keeping this important resource available.
あなたの寄付は税控除を受けられます(★日本では受けられません)。なぜなら、非営利団体であるNew Energy Foundationが受け取り、LENR-CANR.orgのために使われるからです。

In addition to maintaining the library of cold fusion resources, LENR-CANR.org has been actively involved in helping to promote the field. Read our latest paper, "The Future May Be Better Than You Think."
常温核融合の学術資産のライブラリ運営に加えて、LENR-CANR.orgは常温核融合のプロモーションを活発に支援してきました。我々の最新の論文「未来はあなたが思うより明るいかもしれない」を読んでみてください。

Thank you!

Jed Rothwell
Librarian, LENR-CANR.org


以上

2012年9月17日月曜日

未来はあなたが思うより明るいかもしれない

ICCF-17でJed Rothwell氏が講演した資料がLenr-Canr.orgに登録されています。
http://lenr-canr.org/acrobat/RothwellJthefuturem.pdf

題名は「The Future May be Better than You Think」(未来はあなたが思うより明るいかもしれない)です。概要は以下のように書かれています。
Cold fusion researchers are prone to be unduly pessimistic about the potential for cold fusion. They know too much; they are too close to the problem. They may also have unexamined assumptions. Researchers feel put-upon because of political opposition. The LENR-CANR.org website log file proves there is a great deal of interest in this field. There is broad, untapped, latent support for it. The log shows that every week scientists and engineers download thousands of papers on cold fusion.
【勝手な和訳】常温核融合研究者は、常温核融合の可能性について過度に悲観的になりがちである。彼らは多くを知りすぎている、つまり、問題に近すぎるのだ。彼らは検証されていない前提を置きすぎているのかもしれない。研究者は政治的な反対勢力に付け込まれているとも感じている。LENR-CANR.orgウェブサイトのログファイルは、この分野に興味を持つ多くの人がいる事を示しています。広範囲でまだ表には出ていないサポーターが存在しているのです。このログは、毎週毎週、科学者や技術者が常温核融合の論文を何千とダウンロードしていることを示しているのです。
本題は、論文のダウンロード分析なのですが、他にも面白い予想が論じられています。以下のように常温核融合の利点がリストアップされたあと、常温核融合を使った自動車が普及するまでのロードマップが示されているのです。
ロードマップでは、常温核融合反応が制御できるようになって10年後には最初の常温核融合自動車が出荷され、20年後には殆どの従来車が中古車市場に出る事になるだろうと予測しています。(尤も「Most holdouts forced to trade-in」の訳に自信がありませんが)
これほど速く変化が訪れる理由は以下のように述べられています。
No doubt a cold fusion car is more difficult to design than a hybrid. On the other hand there will be more pressure on Toyota and the other manufacturers to work quickly. They will know this is a fight for survival. No company can afford to be three years late going into this market.
【勝手な和訳】間違いなく常温核融合自動車の開発はハイブリッド車の開発より困難だろう。一方、トヨタやその他の自動車メーカーには、より速く開発せよとの激しいプレッシャーがかかるだろう。彼らはこれが生き残りを賭けた戦いであると知っている。市場投入が3年遅れた企業は退場せざるを得ないだろう。 
注意すべきは、「常温核融合反応が制御できるようになる時期」は今とは言っていない点です。この時期に到達するには時間がかかるかもしれません。
私は常温核融合の普及スピードは、Jedさんの予想をも上回るのではないかと更に楽観的に考えています。逆にそのくらい熾烈な開発競争が起こると思っているからです。

論文の参考文献の中にICCF-17で発表された以下の資料が入っています。常温核融合が経済にもたらす影響を考察した論文です。常温核融合のもたらす未来は本当に明るくなるでしょうか? そうであって欲しいと思います。いずれにしても、常温核融合を知ってしまった以上、常温核融合による変化を受け入れて変わっていくしかありません。

Potential Economic Impact of LENR Technology in Energy Markets
Alexander Kleehaus
Christian Elsner



以上