2010年6月21日月曜日

ガスローディング方式の常温核融合ワークショップ

ISCMNS(凝集体核科学国際学会)のWebページに、第9回国際ワークショップ「水素/重水素ガスを吸蔵した金属に起こる変則事象」の開が告知されていました。アブストラクトの提出が随分前に締め切られている所を見ると、以前から掲載されていたのかもしれませんが、今日気が付きました。

開催日:2010年9月17日~19日
場所:イタリア シエナ県 ヴァリアリ

との事で、ここでは、いわゆるガスローディング方式に絞った発表と討論が行われるようです。

以上

2010年6月15日火曜日

ICCF-16(来年2月開催)のホームページ開設

常温核融合の国際会議である「凝集系核科学国際会議」の第16回大会(ICCF-16)のホームページが開設されました。

http://www.iscmns.org/iccf16/

ICCF-15に関する記事(4)」で引用させていただいた報告書にあった通り、ICCF-16は、2011年2月6日~11日にインドのチェンナイで開かれます(スケジュール表)。

主催者は気合が入っているらしく、本会議以外にも以下のような学術的な催しが盛りだくさんです。とりわけ、生物学的元素転換についてのレクチャーが行われるのは特筆すべき出来事だと思います。


事前講習会(Pre-conference Tutorial School):2月5日
http://www.iscmns.org/iccf16/pre_conf_school.htm

事後ワークショップ(aterials issues in LENR Devices):2月12日~13日
http://www.iscmns.org/iccf16/post_conf_workshop.htm

生物学的元素転換コース(Biological Nuclear Transmutations : Historical Perspective and Applications):2月15日
http://www.iscmns.org/iccf16/course_on_transmutation.htm

以上

2010年5月17日月曜日

常温核融合現象が存在すると考える理由

少し前の話になりますが、Yahoo! 知恵袋に常温核融合の可能性に関する質問があがっていました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1438466719

この回答の中に、以下のように否定的な見解がありました。

  • 常温核融合は検証実験で再現できなかったため、学術的にはお蔵入りになりました。

  • そんなものはありませんから、可能性はゼロです。当然 実用化もなにもありません。
    可能性がゼロでないなどと引っ張る人は錬金術師と同じです。

常温核融合研究の現状を調べた上で否定的な見解にたどりついたのであれば、その理由を示して貰うことで議論のしようもあります。しかし、今回に限らず、常温核融合を否定する際に、具体的な理由や根拠は殆ど挙げられていないように思います。現状を全くご存知ないまま、単なる思い込みで否定的な見解を述べておられるとしか思えないので、反論の回答を書きました。私自身の整理のためにも役立ったので、推敲・加筆して、ここにも載せます。気が向いたら随時修正するかもしれません。

常温核融合現象について
常温核融合現象が存在するのは確実です。但し、この現象を説明する理論はまだ分かっておらず、研究者毎に異なる理論の案を提示しあって議論が続いている状況です。つまり、従来の科学では説明できない現象が複数の実験で確認されていますが、その現象の背景にある仕組みは解明できていません。科学として非常に面白い段階にあると言えるでしょう。

1989年のフライシュマン博士とポンズ博士の常温核融合発見の記者発表後、実験の再現性が悪かったため、発見は間違いであったとされた期間がありました。常温核融合を否定する人の多くは、この時の報道の印象だけが脳裏に残っているのだと思います。しかし、現在に至るまでの21年間に再現性の高い様々な実験手法が考案され、数多くの追試論文が出されています。これらの実験では、常温環境で何らかの核反応が起こっていると想定せざるを得ないこと、つまり、化学反応では説明できない現象が起こっていることを証明すべく、データの収集と考察が行われています。

常温核融合現象としては例えば以下のような現象が報告されています。
  1. 過剰熱(化学反応では起こりえない量の熱発生)
  2. 核種変換(重水の電気分解でのヘリウム発生、多層膜によるCs→Pr変換など)
  3. 中性子発生(放射線検出器CR-39を使った非常に微小な中性子検出など)
これらの実験結果の報告も含め、既に多くの論文が執筆され、物理や化学の論文誌に掲載されています。常温核融合関連の資料を収集している以下のサイトのライブラリには、レポートや論文が3575本(2009年4月時点)以上収録されています。

上記の収録論文を集計した以下のレポートによると、例えば過剰熱の検出を報告した査読済論文は200本以上出ています。

また、常温核融合の研究は、世界中の複数の国々、複数の研究機関で行われています。上記のレポートによれば、LENR-CANR.orgとBritzのデータベースに収集された153本の過剰熱検出論文の著者・共著者は348名、筆頭著者の属する国は米国(19)、日本(17)、イタリア(7)、ロシア(5)、インド(5)、中国(3)となっています(括弧内は筆頭著者数)。

研究者の集う学会という面から見ると、国際会議「凝集系核科学国際会議(ICCF)」が1~2年に一度開催されており、去年はイタリアのローマで第15回目が開催されました。このローマ大会は以下のような名だたる組織が支援を行っており、常温核融合研究が有望な科学として再び認知されつつある事を印象付けました。


ENEA (イタリア新技術エネルギー環境公団)
Italian Physical Society (イタリア物理学会)
Italian Chemical Society (イタリア化学会)
National Research Council (イタリア学術研究会議)



米国化学会では、1989年の狂騒のあと常温核融合を取り上げなくなりましたが、2007年から再び常温核融合のセッションが開催されるようになりました。今年の3月に開かれたサンフランシスコ大会でも、主催者側が記者説明の場を用意した事もあり、ニュースでも取り上げられました。米国でも認知が着実に広まっていると言えるでしょう。







常温核融合現象が、従来の科学では説明できない現象である事は研究者には十分に自覚されています。2009年4月に米国CBSの"60 Minutes"というシリーズ番組で放映された"Cold Fusion is Hot Again"で登場したダンカン博士は、検出された過剰熱を化学反応起源のものかもしれない可能性を徹底的に検討して、最終的に化学反応では説明できな「過剰熱」であるとしています。


上記のような状況を見て、素人ではありますが、常温核融合現象は確実に存在すると結論付けました。要約すれば、理由は以下の3点にまとめられます。
  • それなりの件数の論文が専門学術雑誌に発表され、学会で議論されている(科学としてのレビュープロセスが実行されている)。
  • 複数の独立した研究組織が研究を行っている(単一グループの研究者の主張ではない)。
  • 第三者による実験の評価が公開されている。


参考文献など

Webで公開されていて私のような素人でも読みやすい文献としては以下があります。ご参考までに。


http://www.lenr-canr.org/acrobat/RothwellJmiraiokizu.pdf
未来を築く常温核融合
ジェト・ロスウェル(Jed Rothwell)著
2007年5月1日初版発行


http://www.lenr-canr.org/acrobat/MizunoTjyouonkaku.pdf
常温核融合プロジェクト
水野忠彦著


http://www.geocities.jp/hjrfq930/Papers/paperj/paperj03.pdf
科学する心と常温核融合現象
小島英夫著
「理大 科学フォーラム」2008.5 pp.30-37 (2008)


http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/science/gooeditor-20090518-01.html
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/science/gooeditor-20090518-02.html
夢かオカルトか…常温核融合に捧げる人生、科学者・水野忠彦
2009年5月18日(月)

公的な機関が発行したレポートとしては、米国の国防情報局(Defense Intelligence Agency)が発行した以下があり、常温核融合を肯定的に評価しています。
http://www.lenr-canr.org/acrobat/BarnhartBtechnology.pdf
Technology Forecast: Worldwide Research on Low-Energy Nuclear Reactions Increasing and Gaining Acceptance


以上

2010年5月2日日曜日

ICCF-3 ProceedingsがLENR-CANRサイトで公開

1992年に名古屋で開かれたICCF(凝集系核科学国際会議)の第三回大会のproceedingsのPDF版がLENR-CANRのサイトからダウンロードできるようになりました。詳しくは、LENR-CANRのNewsのページを御覧下さい。
紙をスキャンして作られたため、ファイルサイズが大きくなっています。以下に二分割されて公開されていますので、ダウンロードの際にはサイズにご注意ください。

Part 1 is here: http://lenr-canr.org/acrobat/IkegamiHthirdinter.pdf (21 MB)

Part 2 is here: http://lenr-canr.org/acrobat/IkegamiHthirdintera.pdf (31 MB)

私の所からは、どちらのファイルも問題なくダウンロードできました(時間は数分かかりましたが)。常温核融合分野で重要な論文が幾つか掲載されているようですが、私には中身は良く分からないので(笑)、集合写真を眺める程度にしておきます。

以上

江里口良治博士の講座で常温核融合を題材にした宿題

Twitterでhero_21stさんに教えて貰いました。
東大の江里口良治博士の文科生向け宇宙科学の講座で、「情報のさばき方」を読んでまとめ、それに従って「常温核融合についての解説文」を書くという宿題が出たとの事。論争中の分野に関して、客観的に情報をまとめる力を養成する意図での出題だそうです。

常温核融合は、この意図にはうってつけの分野だと思います。数年後には常温核融合は非常に重要な科学技術として誰しもが認めるようになっているでしょうから(笑)、今が旬の題材ですね。

この宿題をきっかけに、常温核融合に興味を持つ若い人々が増えると嬉しいですね。

以上

2010年4月18日日曜日

米国のグランドチャレンジ意見招請にツイッター登場

米国で21世紀の「グランドチャレンジ」について広く一般から意見を募る試みがありました。面白いのは、意見の提出方法として、メール以外にツイッターが許されている点です。ツイッターで、例えば「#whgc Cold Fusion」を検索すると数件ヒットします。常温核融合を挙げた人も少なくとも数名はいたようです。

以下、ホワイトハウスのブログに掲載された広報文を引用しつつ、勝手に和訳してみます。英文はすべて引用、和文は私の勝手な訳です。興味のある方は是非原文を御覧下さい。和訳には@niftyの自動翻訳機能の手を借りました。


http://www.whitehouse.gov/blog/2010/04/13/grand-challenges-21st-century-your-ideas-welcome
Grand Challenges of the 21st Century -- Your Ideas Welcome
Posted by Thomas Kalil on April 13, 2010 at 10:14 AM EDT

21世紀のグランドチャレンジ。アイデア募集します。

One of the goals of President Obama's Strategy for American Innovation is to harness science and technology to address the "grand challenges" of the 21st century in areas such as health, clean energy, national security, and education and life-long learning. Grand challenges are important national goals like putting a man on the Moon or sequencing the human genome that require advances in science and technology to achieve. They also have the potential to drive sustainable economic growth and the creation of quality jobs.

オバマ大統領のアメリカ革新戦略の目標の1つは、健康や、クリーンエネルギーや、国家安全や、教育や生涯学習などの分野の21世紀の「グランドチャレンジ(挑戦課題)」を解決するために科学技術を利用することです。グランドチャレンジは重要な国家目標であり、人類の月面着陸やヒトゲノム解析のように、達成のために科学技術の進歩を必要とします。さらに、持続可能な経済成長と質の高い雇用を創出する可能性があります。


Examples of specific goals that have been previously articulated by the President and others include early detection of dozens of diseases from a saliva sample, solar cells as cheap as paint, and educational software that is as compelling as the best video game and effective as a personal tutor.

以前に大統領達が示した明確な目標の例としては、唾液による疾病の検出、塗料同じくらい安価な太陽電池、最高のテレビゲームと同じくらい面白くて家庭教師と同じくらい有効な教育用ソフトが挙げられます。


In February 2010, the Office of Science and Technology Policy and the National Economic Council  released a "Request for Information" to collect input from the public regarding the grand challenges identified in the President's innovation strategy, other possible grand challenges, and the partners (e.g. companies, universities, non-profit organizations) that would need to collaboration to achieve these ambitious goals. The deadline for responses is Thursday, April 15th.

2010年2月に、科学技術政策局と国家経済会議は「資料招請(RFI)」を出しました。これは、グランドチャレンジに関する意見を広く集めるためのものです。大統領の革新戦略、他のグランドチャレンジ、およびこの大志に賛同するパートナー(例えば、会社、大学、民間非営利組織)が示したグランドチャレンジについての意見をください。締め切りは4月15日木曜日です。


Harnessing the expertise of the American people is a key element of President Obama's open government agenda.

アメリカ人民の見識を活用するのは、オバマ大統領の開かれた政治姿勢の主要な要素です。


I'm delighted that Expert Labs, a project of the American Association for the Advancement of Science, has developed some great tools to help the government (and anyone else, for that matter) capture the ideas and insights of participants in social networks. For example, you can send your idea via twitter by replying to @whitehouse and including the #whgc hashtag (a tip: check out other ideas with this search).

喜ばしいことに、米国科学振興協会のプロジェクトであるExpert Labsで、政府(や他の誰でも)の助けとなるツールが開発され、ソーシャルネットワークの参加者からアイデアや洞察を集めるのが楽になりました。例えば、ツイッターであなたのアイデアを送る事ができます。@whitehouseに返信するか、ハッシュタグ「#whgc」を使ってください。


You can also email your ideas to challenge@ostp.gov.

メールアドレス challenge@ostp.gov にアイデアを送ってくれても構いません。


We are really looking forward to reviewing your ideas, and to sharing the progress that we make in the weeks and months ahead to reach these ambitious goals.

私たちはあなた方のアイデアを待ち望んでいます。そして、この大志に向けた今後の進捗を共有できるようになりたいと願っています。


以上

2010年4月11日日曜日

Nature誌のブログに載った常温核融合記事


これも、「常温核融合は本当だった! 14」で知ったニュースです。

常温核融合研究に対して否定的な姿勢を取り続けているNature誌のブログに米国化学会での常温核融合セッションを見た感想が載りました。

否定的な見解を持っていた記者が、近年の研究成果と盛況な発表を見て、驚き、戸惑っている感じが伝わってきます。記者の関心が「過剰熱」だけに偏っているのも気になる点ですが、こうやって段々と認知が広まってくると期待したいですね。興味深い記事だったので、勝手に訳してみました。間違いがあればご指摘ください。


また、文中に出てくるSteve Krivit氏は最近ジャーナリストの域を越えて、常温核融合現象の解釈する自説を唱え始めているようで、メーリングリストではかなり批判されているようです。


以下、英文はすべて上記のNature誌のブログからの引用です。和文は私が勝手に訳したもので、Niftyの自動翻訳機能の手を借りました。★印は私のコメントと感想です。

■引用と勝手な和訳開始
Cold fusion calorimeter confusion
常温核融合の熱量計で混乱

Since its triumphal return to the ACS three years ago, cold fusion seems to have gathered momentum.
3年前に米国化学会へ凱旋して以来、常温核融合には弾みがついたようです。

Cold fusion is the nuclear fusion of atoms at room temperature, creating excess heat.
常温核融合とは、室温での核融合現象を言い、大きな熱量を発生します。

When Stanley Pons and Martin Fleischman announced, at a press conference in 1989, that they'd discovered cold fusion a great swathe of publiscity followed, and in hot pursuit was one of the greatest scandals of modern science when the results turned out to be impossible to reproduce.
スタンレー・ポンズとマーチン・フライシュマンが1989年の記者会見で常温核融合を発見したと発表したとき、洪水のような報道が続きましたが、その現象が再現できないと分かった時、一転して近代科学の最も大きいスキャンダルとなりました。

Cold fusion was at this point dismissed as a nonsense by many.
この時点で、常温核融合は多くの人から馬鹿げた話だと片付けられるようになりました。

Back in 2007, the session took place on the last day of the meeting when most people had already gone home, and was tucked away in a room that was a ten-minute walk from the main sessions, and only a handful of people attended - all who knew one another already.
2007年に(米国化学会で行われた常温核融合の)セッションは、ほとんどの参加者が家に帰ったあとの最終日に行われました。会場も中心地から歩いて10分もかかる場所で、参加者はみんな顔見知りの人ばかりでした。
★3年前は復帰したとはいえ、かなり低レベルの扱いだったのですね。

How times change.
これがどう変わったでしょうか。

This year the "low energy nuclear reactions" (LENR) sessions took place over the first two days of the conference, in rooms that are not at all hard to find, and also with many more attendees.
今年、「低エネルギー核反応」(LENR)セッションは、大会の最初の2日間に開催され、たやすく見つかる部屋で、より多くの人達が参加しました。

The ACS press office even publicised the event and gave a press conference to the speakers.
米国化学会の広報は、このセッションの宣伝さえして、記者会見の機会を発表者に与えました。

So why the change?
なぜこんなに変わったのでしょう?

It's not clear.
明確ではありません。

Jan Marwan, from his own private research institute in Berlin, said in the press conference that the field of low energy nuclear reactions has made great progress, and urged people to take a closer look.
Jan Marwan氏は、彼の運営するベルリンの民間調査機関から来訪し、記者会見で低エネルギー核反応の分野が、大きく進歩していると言って、人々がより詳しく調べるべきだと促しました。
★常温核融合研究の中に余りドイツは顔を出さないように思ったのですが、こういう来訪者もあったのですね。

"There is very strong experimental evidence in terms of excess heat, helium, tritium emission, in terms of nuclear transmutation.
Strong experimental evidence." 
「実験によって、過剰熱の発生を示す強い証拠や、核変換を示すヘリウム、トリチウムの排出の強い証拠が示されています。これらは非常に強力な実験結果です。」

One of the presentations that was paraded in the press conference was by Mel Miles from Dixie State College in St. George, Utah.
記者会見で披露されたプレゼンテーションの1つは、セントジョージ(ユタ)のデキシーステートカレッジのMel Miles氏が行いました。

Miles has created a new super-accurate calorimeter, using the physics of Martin Fleischman, one of the men behind the original cold fusion scandal.
Miles氏は新しい非常に正確な熱量計を作成しました。これは、常温核融合スキャンダルの渦中の人だったマーチン・フライシュマンの物理学理論を使っています。
★熱量計の作成は難しい課題だとは思いますが、常温核融合発表の代表として取り上げるのは、ちょっとピント外れの感じがします。

Miles's inexpensive calorimeter should be able to pick up traces of excess heat in cold fusion reactions, he says, although so far he has just been calibrating the instrument and not tested any reactions yet.
マイルの安価な熱量計は常温核融合反応で発生する過剰熱を確実に計測できると彼は言います。しかし、今までのところ、まだ機器の較正中で、実験に使ったことはありませんが。

The instrument cost less than $50 and is made from simple copper tubing and filled with engine oil as a heat-transfer liquid.
この装置は、50ドル以下のコストであり、単純な銅の管材料から作られており、熱伝導用のエンジン・オイルで満たされます。

I popped in to hear Miles talk in the session, and afterwards he kindly posed with his calorimeter for me.
私はMilesの発表を聞き、その後、彼は私のために熱量計と一緒にポーズをとってくれました。

Marwan claims that lots of people are now becoming more interested in cold fusion and LENR reactions.
Marwanは、多くの人々が常温核融合とLENR反応に関心を持つようになっていると主張します。

It seems, at least from the publicity that was generated at the meeting, that he might be right.
少なくともこの大会での発表を見ると、彼が正しいようにも思えます。

But I am surprised that the phrase cold fusion is being bandied around so generously by these people.
しかし、私は、「常温核融合」というフレーズがこれらの人々によって気軽に言いふらされているのに驚いています。

The phrase has met with little more than derision in the past.
このフレーズは、かつては物笑いの種だったのです。

But people continue to present work where they claim that nuclear reactions produce excess heat.
しかし、彼らは、核反応が過剰熱を発生させているとする成果を提示し続けています。

Is it cold fusion, though?
常温核融合なのでしょうか?

Part of me wishes it were, so that the world's energy crisis could be solved in one fell swoop.
そうであって欲しいと思わない訳ではありません。一発で世界のエネルギー危機を解決できるのですから。

But I'm still not convinced. 
しかし、私はまだ確信していません。

The discussion about excess heat in these reactions could be one of semantics, says Michael McKubre, of SRI International in Menlo Park, California.
過剰熱についての議論は意味論のひとつではないかとメンローパーク(カリフォルニア)のSRIインターナショナルのMichael McKubre氏は言います。
★申し訳ありませんが、この文の意味が良く分かりませんでした。過剰熱はひとつの側面に過ぎないと言っているのか、他の事を言っているのか理解できていません。

Presumably by this he is alluding to the controversial nature of the phrase cold fusion.
おそらく彼は常温核融合というフレーズが論議を呼んだ性質について暗示しています。

He asserts that LNER is no longer an oddity.
彼は、LNERがもう奇異でないと断言します。

Others don't agree.
しかし、同意しない人もいます。

One person who was once a huge devotee of cold fusion, Steve Krivit, a journalist from the magazine New Energy Times has changed his mind.
かつて常温核融合の愛好家であり、New Energy Times誌のジャーナリストのSteve Krivit氏は心変わりしました。

Krivit didn't give a talk this year but he prepared some thoughts about the session at the ACS this year.
Krivitは今年、講演しませんでしたが、今年の米国化学会のセッションについての考察を準備しました。

You can read about Krivit's change of heart here.
ここ(以下のURL)でKrivitの気持ちの変化について読めます。

At the press conference, McKubre dodged a question about when commercial applications of cold fusion might be realised.
記者会見では、McKubreは常温核融合の商用化の時期に関する質問をかわしました。

I think avoiding that question was a sensible decision.
その質問を避けるのは賢明だったと思います。

Posted by Katharine Sanderson
キャサリン・サンダーソンによる投稿

on March 22, 2010
2010年3月22日に
■終了

以上